「小中学生の宿題に効果なし」って本当? 漫画家が一緒に取り組んで息子の苦手を克服した経験談で反証
漫画の発端となった「宿題に効果なし」とする新聞記事は、フェイクニュースとみられています。
「小中学生の宿題は成績向上に効果なし」とする新聞記事が、近ごろTwitterで話題となりました(※)。当該記事はのちにフェイクニュースと判明したのですが、漫画家の加藤マユミ(@katomayumi)さんは思うところがあり、長男の宿題にまつわるエピソードを漫画にして公開しました。
加藤さんの息子・ゆうた君は漢字がとても苦手で、小学2年生までは親も「仕方ないか」と軽く考えていました。ところが3年生に上がったとき、担任の先生に面談で「ゆうた君は漢字ができませんね」「このままではついていけなくなります」と、キッパリ指摘されてしまいます。
ショックで血の気が引いたところに、先生は「小テストの前日は内容が全く同じ宿題を出します。しっかりやればテストで必ず点が取れます」と説明。「お母さんも一緒にがんばってください!」と激励され、加藤さんは息子とともに宿題へ取り組むことにしました。
以来、息子が宿題をするときは必ず付き添うように。小テストの前日は宿題と同じ内容の問題用紙を手書きで作り、宿題のあとにすぐ実践させました。間違いがあった場合はしっかり復習させ、翌朝に再度テスト形式で書かせるまで徹底しています。
この学習方法は実を結び、ゆうた君の成績は着実にアップ。加藤さんはたくさんほめつつ、一緒に大喜びです。そして何度目かのテストで満点を取ってからは、必ず80点以上を取るようになりました。「息子はもともと漢字が苦手で、努力しても意味ないだろう」と勝手に思い込んでいた加藤さんは、「そんなワケなかった」と過去の自分を否定。「私も一緒に宿題へ取り組み、しっかり復習することで劇的に向上できた」と述べています。
そんな経験から「宿題は効果なし」とする記事に疑問を抱いていた加藤さんは、やがてそれがデマだったと知ることに。「どの記事を信じるかは受け手次第ですが、体験に勝るものなしだと思いました」と、話を締めくくっています。
ツイートには「宿題の効果はさておき、学習習慣をつけることが大事」「親が寄り添って楽しく学べたことに意味があったのでしょう」「親にほめられた成功体験が有意義」といった意見が。加藤さんも「宿題の効果というより『親(わたし)の宿題への取り組みの姿勢が変わった効果』」だと、あらためて当時を振り返っています。
(沓澤真二)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 夏休みの宿題の難関「読書感想文」の攻略漫画が話題に インタビュー形式で子どもと話し要点を引き出す
文末を丁寧語で言い換えて文字数を稼ぐ小技も大事。 - 「Eテレが思ったより攻めてる」「夜ねむれることの贅沢さ」 “子どもができて知ったこと”のイラストにパパママ大共感
子どもと暮らすということは、新しい発見の連続。 - 「子どもが落ち着くには周囲の大人に余裕が必要」 「元子ども嫌い」が寛容になれた理由とは
子どもはどうしても泣き止まないことだってありますしねえ……。 - 「食べかけポッキーをチョコに植えると再生する」? ジョークを真に受けて実践した娘と、夢を守ろうと奮闘するお父さん
父娘のやり取りを想像するとなごむ。 - 無邪気におちんちんで遊びながらも日々成長 『苺ましまろ』作者が連絡帳につづる息子の成長日記にほっこり
3歳児の豊かな発想にニンマリ。 - 「パーでたたいて起こして」「それはできないよ」 うつで動けない母をひと言で救った息子が優しく頼もしい
お母さんは立ち直り、起き上がって朝食を作れたそうです。