ヒジが痛いと泣く2歳の娘を医師にみせたら、「肘内障(ちゅうないしょう)」と診断された――そんな体験をつづった漫画がTwitterで反響を呼んでいます。
日本整形外科学会によると、肘内障はヒジの靱帯から外側の骨が外れかかることで起こる症状。5歳以下の子どもに多く見られ、痛がって腕を下げたまま動かさなくなるそうです。投稿主の黒ごま(@arcturus_08)さんの場合はどうだったのか、幼い子どものいる人は参考にしてください。
投稿主の娘さんは遊んでいるときにヒジをひねったようで、晩になってから痛いと泣き叫び出しました。10分ほど患部を冷やしたところ、泣きやみはしたものの痛みは引いていない様子。その後も右手を動かそうとせず、右手の指をしゃぶるクセがあるのに左手をしゃぶるなど、普段と違う行動を見せています。
気掛かりになった黒ごまさんは子ども医療電話相談(#8000番)に電話し、紹介された整形外科の夜間外来で診てもらうことに。結果、レントゲン写真では異常がみられず、処置はギプスでヒジを固定するに留め、翌日同じ病院で専門医の診断を受けることになりました。
翌朝、専門医は娘さんを肘内障と診断し、「腕を引っ張ったりねじったりしたときに、ヒジの靱帯がずれて骨の間に挟まれ、腕が動かせなくなった状態」と説明。そして、彼女の手を曲げて関節を元通りにはめ込み、しばらく様子を見るよう対応しました。
初めは娘さんも怖がって腕を動かそうとしませんでしたが、やがて動かせるようになり、看護師とハイタッチをするまでに。黒ごまさんは肘内障の症状などを記すとともに、「腕を強く引っ張らないよう気をつけて!」と、話を締めくくっています。
ツイートには同様の経験を持つ人からのリプライが多数。遊んでいるときなど、親に引っ張られてかかるケースが想像されますが、子どもが自分で相手を引っ張った際にヒジが抜けたということもあるようです。
なかには「時間が経つと整復しづらくなりますので、何かの拍子に腕を使わなくなったら、早めの受診をオススメします」「腕を後ろに引くような動作は、再発しやすいので気をつけてください」など、医療従事者からの情報も。また、日本整形外科学会は「整復の後はいつもと同じように腕を使ってかまいません。ただ、手を引っ張られることによって繰り返すこともある」と注意しています。
(沓澤真二)
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早ければ早い方がいいそうです。