アジカンが親子客へ配慮 子どもの耳を守るため「次のツアーから防音用イヤーマフを貸し出す」
あくまでもイヤーマフを忘れた、あるいは存在を知らなかった人への対応で、基本的には自分で用意してほしいとのことです。
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の後藤正文さんがメンバーの総意として、次のツアーから親子客へ防音用イヤーマフを貸し出す意向を公式ブログで明かしました。子どもの聴覚を守るための、温かい配慮。
同バンドのライブでは、最近小学生以下の子どもを見かけることが増えていたとのこと。バンドとしては「子どもたちの参加は基本的にウェルカム」「年齢制限は設けたくない」としつつも、大音量が子どもの耳へ及ぼす影響を懸念しています。
それでも「子育て世代に仕事や育児のすきまでどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい」「子どもたちの耳を守る必要性を知ってもらいたい」という思いから、イヤーマフの貸し出しは決定されました。
ただし、これはあくまでもイヤーマフを忘れた人や、その存在を知らなかった人への対応。子どもと一緒に来場する場合は、会場の種類を問わず自分たちで用意してほしいと述べています。また、児童のイヤーマフ着用については、入場時のチェック事項にも盛り込む予定だそうです。
「大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください」「イヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください」と、最後まで温かい言葉でブログはつづられました。後藤さんのツイートには、「メンバーの思いに胸を打たれました。今度からイヤーマフ持参します」「主催側から注意喚起を発信してくれるのはありがたい」と、感謝の声が多数寄せられています。
(沓澤真二)
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