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愛知県の名古屋市消防局は、連日の猛暑の影響で救急出動が続き消防署に戻れないことがあり、救急車でコンビニなどに立ち寄り飲料水などを購入することがあると市民に理解を求めた。
名古屋市では7月23日に39.6度を記録。救急出動件数は661件(速報値)にのぼり、1日の件数としては過去最多となった。そのため救急隊稼働率は70%を超え、臨時の救急隊も編成し対応していた。7月26日には1日の出動が22件となった隊もあり、出動が連続し消防署に戻れないこともあったとのこと。そのため、「救急車でコンビニ等に立ち寄り飲料水等を購入する場合があります。その際も、出動態勢は維持していますので、ご理解をお願いします」と呼びかける事態となった。
過去に大阪市の「市民の声」として寄せられた「救急隊員が自販機を利用して、飲み物を飲んでいた。この行動に問題はないのか」という疑問が話題になったことは記憶に新しい(関連記事)。この時は、「水分補給は熱中症対策などの目的から行われており(中略)、大変な作業を終えた後で、水分を摂取する必要が発生していたという状況を考慮して、問題のない行動と判断」したと大阪市は取材に答えている。
なお、同県では一宮市の消防団員7人が消防車でうどん店に立ち寄ったとして賛否両論が巻き起こしている(関連記事)。総務省消防庁では“消防車で飲食店に乗り付けてはいけない”という厳密なルールがあるわけではないものの、「両方の意見を持たれる方がいます。緊急車両は基本的に業務の中で使用するものなので、誤解を持たれないためにも事前に知らせる場合が多いです」とこの時は回答していた。
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