オーストラリアで開発された人工的にサーフィン用の波を起こす技術のテスト運用が行われ、サーファーたちの注目を集めています。プロのサーファーが波に乗っても「こんなに良いとは思わなかった!」と満足するクオリティーのようです。
オーストラリアの企業Surf Lakes Limitedが開発したThe Surf Lakes technology(サーフ・レイクス・テクノロジー)は、湖のような自然には波が起きない環境で、海のような波を作り出すことができる技術。公式サイトによれば、1時間に生み出すことができる波の数は2400。
サーフィンは世界中で楽しまれている魅力的なスポーツですが、サメに襲われたり、溺れてしまったり、命の危険に関わる事故も発生しています。サーフ・レイクスは、サーフィンをより安全に楽しむ技術として開発されました。
サーフ・レイクスは、5種類の波を同時に発生させる技術が特徴。中央に浮かんでいるマシンが上下して波を作り出します。
単純に全方位に同じ高さの波が作られるわけではなく、5段階にレベル分けされた波を生成でき、初心者からプロまで、レベルに応じた高さの波を体験できます。競技会やイベントなどでの利用が想定されています。
5Wavesアンバサダーで、1999年のワールドサーフィンチャンピオンでもあるマーク・オクルーポさんは豪メディア「news.com.au」の取材に「すごいとは思っていたけれど、こんなにすごいとはね! これを見たら、世界中の人は吹き飛んでしまうよ」と驚きを語っています。
同メディアによると、実物大のデモンストレーション施設が完成するまでにかかった期間は2年。ちなみに、設立者のAaron Trevisさんがこの技術を思いついたキッカケは「水に石を投げたときにできる波紋の広がりを見たこと」であると紹介されています。
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