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酒好き酔っといで〜 しなの鉄道「ろくもん」に新コース、信州の冬を楽しむ飲んべえ列車!月刊乗り鉄話題(2018年11月版)(2/3 ページ)

ほろ酔い、満腹、良い気分〜。旨飯と女性杜氏さんのお酒で酔える「雪見酒の旅」に乗ってきた。真田幸村も(たぶん)びっくり。

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酒肴は小布施の有名店から

 列車は牟礼駅で17分停車しました。ここはリンゴの産地。地元のワイナリー「サンクゼール」からのおもてなしがありました。

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牟礼駅に到着
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サンクゼールの白雪姫様がいらっしゃった。このリンゴは囓っても大丈夫です

 サンクゼールの白雪姫様(本当だよ〜。酔っ払ってたけれど)から、リンゴで造ったお酒、シードルが振る舞われました。後にリンゴと白ワインで造られたドレッシングもいただきました。

 サンクゼールは創業者の久世さんが1975年にはじめたペンションからスタート。奥様が造ったジャムの好評がきっかけで食品製造販売に進出。ワイナリーやレストランのほか、GINZA SIXなどの大規模施設も含めて全国でお店を展開しているそうです。

 車内に戻って食事の続きをいただきます。料理の担当は日本料理店「鈴花」さんです。栗菓子で有名な小布施で2007年にオープン。店舗のデザインは、このろくもんと同じ水戸岡鋭治氏。この縁で「ろくもん2号」のコース料理を担当しています。

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試食用のお重。これに茶碗蒸しとお茶漬けでお腹いっぱいなんですけど

 キッチンでは料理長の北澤祐介さんが支度。火を使わない車内で温かい料理を出すために、スチームオーブンレンジがフル回転しているそうです。

 献立は盛りだくさん。小鉢は信州サーモンの煎り酒浸し。煎り酒はお酒と鰹節と梅を煮詰めた調味料とのこと。香りと旨みと酸味が、脂の乗ったサーモンの味を引き締めます。

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本番の運行では重箱が2つ。ボリュームたっぷりです

 もう一つの小鉢は野菜のうるか豆腐添え。うるかは鮎の内臓のこと。川魚の内臓と聞くと、ちょっと苦手な人はいると思いますが、口に含むと臭みはなく、チーズのような深い旨みと香り。エリンギと牛蒡という、硬軟の歯ごたえが楽しいひと品でした。

 他にも、イワナ南蛮漬け、凍み豆腐の揚げ煮、ひと口カツ、だし巻き玉子、舞茸の粉節和えなど、手間を掛けた品々が13種も。味覚の五感を代わる代わる楽しませてくれました。お酒のお供として、すこし塩気を強めにしてあるそうです。

 常温のおそうざいが並ぶ中で、茶碗蒸しがありがたい。蓋を開ければ、白いメレンゲ状のとろろに驚き。運行時の雪景色にちなんで、積雪をイメージしたとのこと。中には山菜が入っていました。なるほど、雪の下で春を待つ草の息吹か(酔ってます)。

 しめくくりもアツアツ。焼きおにぎりのお茶漬けです。崩していくと梅干しが入っていました。暖かく、お腹も膨らみ、後味スッキリです。

 十分にいただきましたけれど、試乗列車は試食の一重のみで、本番は二重です。ボリュームたっぷり。重箱の色は真田の赤備えをイメージしています。なお、運行時の旬の食材を使うために、内容は今回と本番では違うかもしれないとのことでした。

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こちらがシメの焼きおにぎり茶漬け。温かい料理で締めくくり。良いです

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