みなさん、同人誌作ってますか?
私はとある女性向けジャンルで活動する社会人の同人女です。個人誌、合同誌、アンソロジー企画の主催や寄稿などを含め、年間で20冊ほどの同人誌制作に携わっています。同時に、友人からの依頼で、同人誌を刊行する前にアドバイスを送ったりもしています。
テーマは「友よ、この本はもっと最高になる」。友人からはいつの頃からか「DOSUKEBEプロデューサー」と呼ばれています。
プロデューサーの“仕事”とは?
具体的にどういうことをしているのか、順に説明します。原稿(漫画の場合はネーム、小説の場合は本文テキスト)が筋としては最後まで終わっている段階で一度見せてもらいます。そこで、まずは所感を伝えていいところをめっちゃ褒める。
そしてより読みやすくするために、作り手の意図と違って伝わりそうな部分を指摘したり、みんなが読みたいところについては「ここはもっと膨らませてほしい!」とコメント。長い小説であれば章立てして何度も好きなシーンを読み返せるようにアドバイスをしたりします。完成度8割くらいから、5〜6割まで戻させてもらう感じです。
もちろん、あくまでも友人同士の信頼関係あってのアドバイスなわけですが、友人からは「膨らませたところにメッチャ感想が来る」「150冊頒布して感想が30件来た」などと喜んでもらっています。
さて、同人誌の“あるある”の1つは、作り手が「迷子になる」ことではないでしょうか。
萌え心から出発したはずの同人誌作りなのに、だんだん「これは萌えるのか?」「面白いのか?」「っていうか話成立してる?」「この急展開、読者はついてこれてる?」ということがわからなくなってくる……。
そういうときに意識するとあなたの薄い本がより最高になる(かもしれない)3つのパターンをお伝えします。
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