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1日はなぜ24時間なのか?(2/2 ページ)

30時間ください。……いや、25時間でも良いです。

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片手で12まで数えられるので「12」

 ところで、なぜ時間を分割するのに12という数字を使うのでしょうか。

 このことについては諸説ありますが、「指で数えるのに都合が良い」というのが有力説の一つです。

 「指は10本だから、10の方が数えやすくない?」と思われるかもしれませんが、10以上を数えるためには何度も指を折らなければなりません。「何回折ったっけ?」と迷うリスクがあります。

 この12という数は「親指以外の指の骨の数(=3つ×4本)」です。古代の人々は、親指で別の指の骨を触れることで数えていました。右手の人差し指から小指へと関節を触れていき、12個触りきったら左手の指を1つ曲げる、という具合。



 実際にやってみるとなかなか合理的で、10より大きい数でも間違えにくいのが分かります。


ヒッパルコス「昼と夜をまとめて分割しよう」

 昼と夜を別々に12分割すると、季節によってそれぞれの時間単位の長さが変わります。

 普段使う時間単位がバラバラなまま数世紀の時が流れました。そうして最初に書いたように、紀元前2世紀にギリシアの天文学者であったヒッパルコスが「1日の昼と夜を平等に24分割する」と唱えます。これが現在の「1日は24時間」のもととなっています。

 なお、この考えは日の出・日の入りとともに生活リズムを作っていた人々には長らく受け入れられず、ヨーロッパで機械時計ができる14世紀くらいまで、一般的には季節で変化する時間単位が使い続けられました。


1日が何時間でも、1日それ自体の長さは変わらない……

 「1日24時間」の歴史は意外と昔からあるのですね。

 個人的には1日は24時間では足りないと思っているのですが、何時間に分けようが地球が1回自転する時の長さは変わらないんだよなあ……と無駄なことを考えて時間を無駄にしました。皆さんも時間は大切に使いましょう。

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