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「開始3日目で後悔」「性欲はなぜか収まる」 富士山の山小屋でバイトした人の体験談がガチで面白かった(3/3 ページ)

「そこを乗り越えると楽しくなってくる」

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下山して真っ先にやることは?

――バイト期間が終了すると、お金はどうやってもらえるんですか?

 最終日にその場で現金。私は30万円ちょいでしたが、2カ月フルで働いた人は60万円とか。そういう人の札束はテーブルに立ちますね。

――下山して、まず初めにすることって何です?

 風呂に入ること。なんせ、下山用バスに乗った瞬間にほかの乗客が顔をしかめるレベルなので。高地では臭わなかった体臭が、下界に降りると漂ってきます。

――2週間に1回だもんな……それも湯で身体を拭くだけだし。

 それから刺身とか寿司とか生モノを食べます。なにしろ、山小屋では生モノはありませんでしたから。それとテレビも観ますね。「文明ってこんなに素晴らしいんだ」って感激&感謝しますよ。

――このバイト、ほかの人にオススメします?

 相当の山好きか、モノ好きでないとちょっと……。ほぼ全員のバイトが開始3日目で「来るんじゃなかった」と後悔します。それほどきつい。僕も帰りたくなりました。

――ですよね。

 体力的にもそうだし、ほぼ毎晩、夜中に登山客の誰かが吐きます。吐くのはたいてい夜中。ずっと我慢してたけど、とうとう耐え切れず寝床で……ってパターンがあります。自力でトイレに行ってくれる人もいますが、間に合わない人も。

――おおお……別の意味できつい。

 そういったトラブルに備えて夜中に交代で誰かが起きてなくてはいけないし、その介抱と後片付けをするのはバイトの役目。誰も吐かなかったら「昨夜は誰も吐かなくてよかった〜」ってバイト同士で話題になるくらい。

――いろいろハードっすね。

 でも、そこを乗り越えると楽しくなってくる。根性があるなら、生涯に一度の経験としてやっておくのはいいんじゃないでしょうか。

――貴重なお話、ありがとうございましたっ!



富士山バイトあるある

  1. 高山病にかかると強制下山
  2. 風邪をひいても強制下山
  3. 先輩が体力マウンティングを仕掛けてくる
  4. カップ麺に異常な愛着を示す人がいる
  5. 「どの食材の組み合わせがもっとも飯に合うか」の開発にいそしむ人が現れる
  6. エロ小説は共有財産
  7. 高地ではオナラが臭い
  8. 下山してまずすることは風呂
  9. 風呂の次にすることは刺身と寿司を食うこと
  10. 大自然を独り占めできる喜び

中山順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するオッサンブロガー。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。freee株式会社勤務&経営ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」運営。


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