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地震速報などを見ていると、必ず出てくる「マグニチュード」。地震規模の指標といわれていますが、ちょっと気になるのは“このマグニチュードはどこまで大きくなるのか”という点。
今回は「地球が真っ二つに割れる」といわれる“マグニチュードの最大値”をご紹介します。
解説
地震は、地下の岩盤が急激にずれ動く「断層運動」によって起こる現象。マグニチュードは「地震の大きさを表す数値」で、(ちょっとややこしいのですが)1大きくなると、断層の面積は約10倍になるといわれています。
このような地震の大きさ、断層の大きさの対応関係から計算すると、マグニチュードの最大値は12になるのだとか。この場合、長さ1万キロの断層が動くと考えられ、地球の直径は約1万3000キロであることから、ほとんど「地球が真っ二つになる」といいます。どうあがいても絶望だこれ。
ただ、松澤暢教授(東北大学大学院)によると、実際には断層の大きさに限界があり、マグニチュード12に達する超巨大地震が起こる可能性は考えられないもよう。2012年に同教授が発表した試算では、理論上の最大値は10。もし起こった場合は、「揺れが20分〜1時間続く」「揺れが収まる前に津波が来る」「津波が数日間続く」おそれがあるとしています。
ちなみに、観測史上最大とされるマグニチュードは9.5。1960年に発生した「チリ地震」のもので、その津波は日本にまで到達し、太平洋沿岸の各地で大規模な被害が発生したことが知られています。
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