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花火といえば、日本の夏の風物詩。しかし、それに使われる火薬は「中国四大発明」に数えられており、花火は古代から日本にあったわけではありません。
では、“日本で最初に花火を見た人”は一体誰なのでしょうか。
解説
全日本中国花火輸入協同組合などの情報によると、“日本で最初に花火を見た人”の定説とされていたのは、徳川家康。1613年8月に、イギリス国王使節のジョン・セーリスから献上され、見物したといわれています。このことは将軍職を引退した家康の動静を記した「駿府政事録」などから確認できるそうです。
ですが、1972年刊行の「仙台藩資料大成」に収録されている「伊達天正日記」などには、1589年7月に伊達政宗が花火を楽しんでいた、との記述が。これは“家康説”の20年以上前にあたります。
ということは、政宗こそ“日本で最初に花火を見た人”……といいたいところですが、実はこの2人よりも、もっと早い花火の記録が存在。宣教師ルイス・フロイスは、1582年4月に大分県のイエズス会聖堂で花火が行われた、と書き残しているとか。
この手の「日本で最初に○○した人」は、教科書に出てくるような歴史の有名人がよく登場しますが、花火に関しては案外、普通の人だったのかもしれません。
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