「ストリートファイターII」などの格闘ゲームで必殺技を出すための「コマンド入力」を音声で行うユニークなシステムがTwitterユーザーによって作られ、注目を集めています。可能性を感じてワクワクする……!
スマートスピーカーのGoogle Homeを使用した擬似的な音声入力コントローラーで、音声で「たつまき」と言うと必殺技の“竜巻旋風脚”をキャラクター(ストツーのリュウ)が繰り出し、他にも「しょうりゅうけん」と言えば“昇龍拳”が出ます。まるで必殺技を叫んで発動する主人公のようで楽しそう!
Google Homeが音声を認識する間のラグが数秒あるのと、うまく発声しないと無視され大きなスキができるため、あくまでネタとしての遊び方となっていますが、逆にその問題が解消できれば通常のコントローラーと併用して普通に遊べそうです。ここぞというときの必殺技を音声で発動させたらめっちゃテンション上がるやつだ。
開発したのは、Windowsパソコンを内蔵したアーケード筐体の販売を行っている「パソケード」(関連記事)の永野間さん。以前から「子どもでも誰でもすぐできるような、声で戦う格闘ゲームがあったら」と思っていたとのことで、「(同筐体が)売れなさすぎて暇になり、スマートスピーカーを研究していたらできました」とのこと。
苦労した点としては、格闘ゲームのコマンドは入力が速すぎると反応しないこと(25msくらいの間隔が必要だったとのこと)や、「下」「右」と連続するコマンドの間に「ニュートラル」を入れると技が出なくなるなど、細かな調整が必要だったことを挙げていました。
「プログラムのスキルがほとんどないので、ネットの情報を元にスクリプトを切り貼りして、運よく動かすことができました」と、永野間さん。仕組みについては、
「Google Home」⇔「Actions on Google」⇔「Google Cloud」⇔「obniz」⇔「USBキーボードエミュレーションボード」⇔「コマンド変換ソフト」⇔「ゲーム」
という流れで、音声からゲーム内のコマンド入力へ繋がっているそうです。
Twitterでは「これが高速処理できたら相当熱い闘いができますね!」や「ポケモンみたいなターン制のゲームなら普通に遊べそうですね」など期待する声が寄せられており、またリプ欄では作者が得意ではないと話すプログラミング技術を持つユーザーとの繋がりが生まれていたりと、いろいろな将来性を感じる展開も。
永野間さんは「できれば、ゲームメーカーさんがすごいの作ってくれるのを期待しています(笑)」ともコメントしていて、「格闘ゲームメーカーさんに声で戦う対戦格闘ゲームを作ってほしい」という単純にゲーム好き目線での希望も寄せています。
画像提供:パソケード(@pccade)
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