advertisement
2019年4月4日の株式市場で、人工知能(AI)技術ベンチャーのHEROZ(東証マザーズ)が、年初来高値を更新しながら急落するという一幕がありました。
将棋ソフト「Ponanza」などで知られる同社は、将棋AIで培った技術を市場予測などのサービスに応用するビジネスを展開し、2018年4月に新規上場を果たしました。19年4月期(2018年5月〜19年4月)は売上高13億円、純利益2億8000万円を見込んでいます。
上場直後はAIブームもあって暴騰したものの、その後は落ち着いた株価が形成されていました。今年2月ごろから上昇基調に転じていますが、ここ1カ月の上昇率は50%を超えていました。
4日は取引開始直後に1万2800円を付け、年初来高値を更新。しかしその直後から下落を始め、午後の取引で一気に下落。結局、前日から1340円安(-10.49%)の1万1430円で取引を終えました。値下がり率は全市場で5位でした。
この日は同じAI銘柄のALBERT(東証マザーズ)も-12.14%下落し、値下がり率は全市場で1位でした。ALBERTも4月2日に年初来高値を更新したばかりでした。
過熱した市場は“どこまで張れるかを試し合うすチキンレース”などと言われることがあります。会社の実際の実力や業績などとは関係ないところで行われることも多い投資家たちのゲームですが、急上昇を続けてきた銘柄が突然大崩れすることもよくある話です(ちなみに、バブルは弾ける直前が最もよく膨らむと言われています)。逃げ遅れると大きなヤケドを負うことになりますから、気をつけましょう……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 上場したばかりの“期待株”に何が 「ReFa」「SIXPAD」のMTG株価が急降下
外部要因とは言えますが……。 - ブーム終了? 大苦戦する「しまむら」は挽回できるか
魅力的な店作りが急務か。 - 小僧寿し、債務超過に転落して上場廃止の猶与期間入り
立て直せるか。 - 「仕事のストレス度が低い都道府県ランキング」1位は……
温暖な気候も関係ありそう。 - 株価も新元号「令和」お祝いムード? 「平成」の時は……
「平成」改元の年、株価はどうだった?