青空文庫で「○分以内で読める」作品がわかる 目安の読了時間で検索できる「ゾラサーチ」が便利
「5分以内」で読める文学作品から、じっくり「1時間〜」の作品も検索可能です。
著作権が切れた文学作品などを公開しているWebサービス「青空文庫」――この青空文庫の作品を「10分以内で読める」など目安の読了時間で検索できるWebサービス「ゾラサーチ」がリリースされました。じっくり読みたいときにも、スキマ時間に読めるものを探したいときにも、さまざまな場面で便利に使えそうです。
青空文庫では、作家別・作品別から気になっている作品を探すことができますが、一方で漠然と「気軽になにか読みたい」というときには選び方が難しかったりします。
そんなとき、ゾラサーチでは5分以内、10分以内、30分以内……という読了目安時間から作品を選ぶことが可能。さらに上から青空文庫での人気順(累計アクセス数順)に並んでいるので、知らない作品との出会いや、迷ったらとりあえず上位から読む、という風にサクッと読書が始められます。迷う時間を短縮できるのは有り難い。
また著者を選んでから読了目安時間を選択すれば、「10分以内で読める宮沢賢治の短編作品」といった感じで絞ることも可能です。作品名をタップした詳細画面では、文字数と人気度(PV数)、さらに書き出しがチェックでき、「青空文庫で読む」のリンクからすぐ作品ページに飛べます。なお、 読了時間の算出基準についてはサービス概要で確認できます。
以前に話題になった、文学作品を小分けにして毎日メールで配信してくれるWebサービス「ブンゴウメール」(関連記事)を開発したほげにし(@kame_f_no7)さんが、同サービスの姉妹サービスとしてリリース。ブンゴウメールをきっかけに文学作品に触れ始めたユーザーなどに向けて、ちょうど良い感じで“次の本を探せるサービス”として、これまでの解析データを活用することで開発したそうです。なお、それらのデータはGithubに公開されているものを利用し、青空文庫本体へのシステム負荷は一切ないとのこと。
すでにTwitterでは「めっちゃ便利」「非情にありがたい」などの声が上がっており、中には、学校等での限られた時間で行う読み聞かせ用の作品を選ぶのに便利という声や、あまり文学作品に触れてこなかった人からも「意外と5分くらいで読める作品も多いんだなぁ」と、これまでと違った角度から文学の一面を知る声も上がるなどの反響を呼んでいます。
画像提供:ほげにし(@kame_f_no7)さん
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