新紙幣デザイン「額面数字のフォント」にTwitterで賛否 ゴシック風に「日本らしくない」「ダサい」
政府が公開した、新しい1万円、5000円、1000円紙幣のデザイン――ユニバーサルデザインとして額面数字が大きくなっただけでなく、フォントにも大きな違いが。
4月9日に政府が公開した、新しい1万円、5000円、1000円紙幣(日本銀行券)のイメージについて、Twitterでは「額面数字のフォント」が賛否両論を巻き起こしています。トレンドワードには「フォント」「数字のフォント」が入る事態に。
新紙幣は各券種をより識別しやすくするため、裏表ともに額面数字が従来よりも大きくなっています。しかし公開されたイメージの額面数字はサイズが大きくなっているだけでなく、フォント(書体)の雰囲気にもずいぶんと違いが。これまではどちらかというと縦線と横線の太さが異なり、止め・はねが意識された、明朝体寄りのフォント。新紙幣イメージでは、太さが均一な、ゴシック体寄りのフォントとなっています。
Twitterでは「数字のフォントどうにかならんか……」「10000の数字のフォントに品位が無い」「すげぇダサい」「日本らしくない」と額面数字のフォントに反感を抱く声が。もともと明朝系はゴシック系に比べ厳格なイメージを受けるフォントなので、従来のデザインに慣れ親しんだ人からすると素っ気なく感じるのかもしれません。また「千円」「五千円」「日本銀行券」といった漢字が隷書や明朝系であるため、フォントに統一性がないという批判意見もあがっています。
一方で賛成意見もあり、1万円札と1000円札とでは額面数字の「1」に若干の違いがあることから「よく考えられている」という声も。「現行のお札だと色が似てて区別がつかなかったんだけど、フォントが違う、色が違うですごい覚えやすいな」と“金額の違いのわかりやすさ”を歓迎する人もいます。
なお、ねとらぼ調査隊が新紙幣のデザインについて「見える化エンジン 瞬足リサーチ」でアンケート集計したところ(集計期間:2019/04/09 17:37〜18:10、有効回答数:138)、「普通だった」がもっとも多く37.0%。「あまり良くなかった」「良くなかった」が43.5%、「良かった」「とても良かった」が12.3%と、やや否定派が多い結果となりました。
ただし今回公開されたデザインはあくまでイメージ。財務省も公式サイトで「ホログラムをはじめ図柄等の細部については、今後、検討の上、決定予定」と仮決定であり、変更する可能性も示唆しています。1万円札は福沢諭吉から渋沢栄一へ、鳳凰像から東京駅(丸の内駅舎)へ、と図柄の変更に注目が集まっていますが、最終的にフォントはどのようになるのかも気に掛けたいところです。刷新は2024年度上半期を計画しています。
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