10秒で読めて、会社や学校でちょっと知ったかぶりできる「マンガで雑学」。今回はちょっと意外な「食べ物」に関する雑学3つをお届けします。
雑学その1:断食中の修道士が飲んでいた「液体のパン」
「液体のパン」と呼ばれることがある食べ物(飲み物)を知っていますか? 実はこれ、「ビール」のこと。パン同様、原材料に麦などが使われることからこう呼ばれます。
その歴史は紀元前4000〜3000年のメソポタミア文明までさかのぼり、古代エジプトでは「パンを焼いてからツボの中で発酵させる」という、いかにも「液体のパン」らしい製造法があったとか。
その後、中世ヨーロッパでは修道院でビール作りが盛んになり、なんと断食期間に飲んでいたという記録が。というのも、「断食中に固形物を口にするのはいけないが、液体ならOK」という発想があり、カロリーが摂取できるビールが利用されていたのだそうです。
雑学その2:いちごは昔「観賞用」だった
日本に栽培種のいちごが入ってきたのは江戸時代末期。オランダから伝わったことから「オランダイチゴ」と呼ばれていました。ただ、あまり広まることはなく、当時は主に「観賞用」として用いられていたのだとか。
その後食用のいちごが生産されるようになったのは、本格的な栽培がスタートした明治時代以降だといわれています。ちなみに、いちごはいちごでも、野生の“きいちご”は古くから食用されており、平安時代に書かれた「枕草子」などにも登場します。
雑学その3:卵焼き器には「関東型」「関西型」がある
お弁当などのおかずの定番、卵焼き。それを作る専用のフライパン「卵焼き器」には、関東と関西で違いがあるということをご存じですか?
「関東型」と呼ばれる卵焼き器は正方形をしており、「関西型」は縦に長い長方形。形状が違う理由には諸説ありますが、よく取り上げられるのは「玉子を巻くときのやり方が違う」ということ。
砂糖、みりんなどで味付けする関東風の卵焼きは「奥側から手前に向かって一気に、厚く巻く」、対して、たっぷりのだし汁を使い、水気が多い関西の卵焼きは「薄く焼いて、手前側から奥に向かって少しずつ巻く」のだとか。ちなみに、家庭で使いやすい方は、関西型とされることが多いようです。
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