「いますごいこわいことがあった」――子どもが食べ物を喉に詰まらせてしまい、慌てながらも小児救命講習で習った異物除去の方法を思い出して実行し、無事に助かったというエピソードがTwitterで反響を呼んでいます。
いますごいこわいことがあった。
息子氏が人参を喉に詰めた。気づいたらケッケッって言いながら泣いてて、慌てて口の中のものを掻き出して、背中を叩いたけど、まだ詰まってる。旦那はいない。小児救命講習で習った胸部突き上げ&背面叩打法を思い出して、咄嗟にやったら人参の塊がスポンッと出た。
投稿主さんが朝、旦那さんがいないタイミングで遭遇した出来事で、まもなく1歳になる息子さんにスプーンで崩しながらニンジンをあげていたそうです。しかし、ちょっと目を離した隙に息子さんが自分でつかんで丸ごと口に入れてしまい、上手く噛めないまま飲み込んで気道に詰まらせてしまう窒息事故が発生してしまいます。
この時の息子さんは「ケッケッって言いながら泣いて」いたそうで、慌てて口の中のものを掻き出したり(※)、背中を叩いたりしますが詰まりは取れず。しかしそこで、以前受けた救命講習での「胸部突き上げ法」と「背面叩打法」を思い出し、とっさにやったところ、ニンジンの塊がスポンッと出たそうです。
※逆に異物を押し込んでしまう可能性があるため、後述する対処法動画ではこれは推奨していません
突然のことに焦って心臓がバクバクになりながらも、息子さんを助けられたことに「取れてよかった。救命講習受けてて本当によかった」と投稿主さん。このエピソードに対しTwitterでは、緊急時のすばらしい判断に称賛の声が寄せられたほか、「これはこわい」「救命講習受けて備えないと……」と、あらためて救命講習を受ける大切さを感じる声が上がり話題となりました。
投稿主さんも実際に体験して、「あんなに講習で練習しても完璧にはできなかったけど、それでも知ってるのと知らないのとでは全然ちがうなと痛感しました」とツイート。救命講習は消防署で受けられるので「受けられる人はぜひ受けてほしい」と呼びかけています。
ちなみに今回の場合は、仰向きで頭を低くして指で胸部を押す「胸部突き上げ法」を行ったところすぐに異物が出たとのこと。1歳以上の幼児の場合は異物を除去する方法として「腹部突き上げ法」が紹介されることがありますが、こちらは乳児に対して行うものとは別ものなので注意しましょう(※日本医師会では「背面叩打法」を推奨しています)。
Twitterでは他にもYouTubeで公開されている緊急対処法動画を見て「こんなに強く叩くのか」と驚く声もあり、やはり実際に講習で練習するのが大事だという声が上がっています。また異物が除去でき呼吸が戻った場合でも、内臓損傷の可能性があるので受診はしたほうがいいというアドバイスも。なお、投稿主さんは後日談として、息子さんを病院に連れて行き、特に問題がなさそうなこと、そして元気なことを伝えています。
【4月21日21時追記】※本人のご希望により、アカウント名とIDを伏せました。
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