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コクヨが急落で年初来安値 国内で文具の需要が低迷

ペーパーレス化も進んでいます。

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 2019年4月23日の株式市場で、コクヨ(東証1部)が大幅下落して年初来安値を更新。終値は前日から175円安(-10.84%)の1440円と、値下がり率は全市場で5位でした。

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コクヨのWebサイトより

 前日に2019年12月期通期の連結業績予想を下方修正。売上高は従来予想から40億円減の3220億円、営業利益は20億円減の168億円にとどまる見通しです。営業利益は前期から減益になります。

 19年第1四半期(1~3月期)は、文具を扱う「グローバルステーショナリードメイン」部門が国内の需要低迷などで前年同期比で減収減益に。オフィス家具などを扱う「空間価値ドメイン」部門も働き方改革を追い風にしてきましたが、今後は国内の先行き不透明感があるとしており、こうした状況を勘案して通期の見通しを引き下げたとしています。

 矢野経済研究所によると、2018年度の国内文具・事務用品市場は4603億円と予測。17年度は14年度以来のマイナス成長となり、18年度もマイナス成長になるとしています。筆記具や紙製品などが減少しているとのことです。

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コクヨの19年第1四半期の各部門=決算短信より
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コクヨの株価推移=Yahoo!ファイナンスより
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矢野経済研究所のニュースリリースより

 23日終値でみると、株価の水準を見るための尺度「PBR」(株価純資産倍率)は1倍を割っている状況。会社資産の1株当たりの価値より株価のほうが安くなっている状態です。同日終値ベースの株式時価総額は1854億円です。

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