Appleは、同社がスクリーンタイムと競合するアプリをApp Storeから締め出しているとのNew York Timesの報道を受け、「アプリの削除はユーザーのプライバシーとセキュリティーを危険にさらしたため」とするコメントを発表しました。
報道では、Appleが自社のスクリーンタイムと競合するペアレンタルコントロール機能を持つ他社製アプリをストアから排除したり、制限をかけたりしていると伝えています。類似アプリを提供するOurPactは「Appleから警告なしにアプリをストアから削除された」とTwitterに投稿していました。また対象となったアプリを提供する2社が欧州委員会の競争当局に訴えを起こしたことも報じられています。
Appleは最近、複数のペアレンタルコントロールアプリをストアから削除したことを認め、その理由はこれらアプリの使用していた「モバイルデバイスマネジメント(MDM)」という技術にあると説明。MDMはユーザーの位置情報やメールアカウントなどデリケートな情報を第三者がコントロールしたりアクセスしたりすることを可能にするもの。企業が自社の所有するデバイスをコントロールするために使うことがあるものの、一般消費者向けに使用するのは「極めてリスクがあり、App Storeのポリシーに明確に違反」すると述べています。
同社は、該当するアプリの開発元に30日の猶予付きでアップデートを勧告し、勧告に従わなかったアプリをストアから削除したとしています。「Appleは常に、親が子供のデバイスを管理するのを助けるサードパーティのアプリケーションをApp Storeでサポートしてきました。週末のニューヨークタイムズで報じられたのとは逆に、これは競争の問題ではなく、セキュリティーの問題なのです」
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