レビュー
「ラジエーションハウス」本田翼と窪田正孝がハイタッチの6話 視聴率は最高更新、平成の残り香のような「HERO」感が惜しい(2/2 ページ)
医師と技師の対立を超え、チームに変化していく予感を見せたハイタッチ。
advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
またしても「HERO」要素がつらかった6話
杏の成長、放射線科の結束など、ストーリーは確実に前へ進んでいる。そんな中、どうしてもドラマの雑な部分が目に付いてしまう。
まず、演出面について。皆が一斉に振り返る場面、技師が順番に一言ずつ発言する手法、IVRを勉強する技師らを俯瞰して撮るアングルなど、やっぱり「HERO」臭が過多なのだ。しばらく、かげを潜めていたはずなのに……。どうやら、1〜2話で演出担当だった「HERO」監督・鈴木雅之氏が第6話の演出も担当していたようだ。HERO臭が立ち上ってきたのは、そのせいである。上記のような平成の残り香は、今見るとどうしても古くてつらい。
ストーリーそのものにも粗が見える。例えば、IVRが開腹手術に変わった途端、取り乱した沙里の母親(安藤聖)の態度。開腹の傷跡より、まずは娘の命だろう。そっちを優先しない親がいるとは思えない。あと、IVR直前のくだりにも引っ掛かっている。不安そうな患者家族を前に、威能圭(丸山智己)は「当院一優秀な放射線科チームが最善の治療を提供します」と断言した。かなり危険な発言だったと思う。杏はIVRで助手の経験しかないはずなのに……。無責任な言いっぱなしに思えた。
ちなみに、第6話の平均視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高の数字を記録した。好調である。なんだかんだで、月9ブランドは健在か。
これまでの振り返り
寺西ジャジューカ
ライター Facebook
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 月9「ラジエーションハウス」への期待と不安。100点満点の窪田正孝起用、ツンデレ未知数の本田翼
「JR SKI SKI」CMの歴代最高カップリングが月9にやってくる! - 「ラジエーションハウス」初回のつまずきを検証「平成最後の月9」よ、演出もテンポも古くないか? そして本田翼! ファンでもつらいぞ
本田翼と医師の掛け合わせが微妙……2話に期待している! - 本田翼×窪田正孝「ラジエーションハウス」2話、遠藤憲一の底力。視聴者しみじみ「エンケンの部下になりたい人生だった」
遠藤憲一最高回、かわいいエンケンじゃなくていい、ゴツくていい。 - 「ラジエーションハウス」3話 マンモグラフィだけでは見つからない乳がんがある――検査の大切さを訴えた神回
「現実がよくわかった」「検査の予約を入れた」の声。 - 賛否両論「ラジエーションハウス」死亡時画像診断Ai回 「なぜ犯人探しの場に幼い弟を同席させたのか」議論巻き起こる
「一度でいいから“お父さん”と呼んでもらいたかった」悔やむ父が見た「お父さん」の着信表示。