「停電時、ペンライトを電気代わりに使っている人は、赤・青・緑を使うと電池が長持ちする。白は電池の消耗が速い」というツイートが拡散されています。ペンライトの企画、製造、販売を行うルミカ(ペンライトストア)に聞いたところ、本当でした。
ペンライトは主にコンサートで利用されます。カラーチェンジ機能があり、ルミカの商品には24色切り替えのものもあります。どうやって複数の色を再現しているかというと、本体には単色の赤・青・緑のLEDを搭載し、桜ピンクなどの中間色は光の三原色である赤・青・緑をかけ合わせて再現します。
原色の赤・青・緑を光らせているときは、単純に単色のLEDしか使いませんが、中間色では複数色のLEDを使います。使用するLEDの数が増えるため、電池が早くなくなります。特に白色は、赤・青・緑のすべてのLEDを使うので、より電池の消耗が激しくなります。
同社の商品の中には、単色の白色LEDを搭載しているものもあります。その場合でも、コンサートできれいに発色させるために、電圧が高めに設定されています。それに比べて、赤は低電圧できれいに発色するため、電池の持ちがよくなります。
赤色LEDの電池の持ちの良さは、電池交換のお知らせにも活用されています。電池が消耗したとき、白は早い段階で発光しなくなり、赤は最後まで光ります。そのため、電池交換のお知らせのインジケーターには、赤が採用されています。
同社で一番多くのLEDが入っているペンライト「大閃光ブレード300」で、電池の持ちはだいたい4〜6時間。コンサートなら4〜6時間で十分ですが、停電時の電気代わりとなると心もとない時間です。いざというときに覚えておくと便利な知恵でしょう。
(高橋ホイコ)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 停電中に「オタク棒で光源確保してる」 台風による暗闇をペンライトでカラフルに凌ぐ写真がライブ会場
時代ならではの、停電時の群像劇。 - 覚えておきたい 警視庁が公式Twitterで公開した「ペットボトルと懐中電灯でランタン作成」がお役立ち
なんと2万5000リツイート超え。 - 「懐中電灯には蓄光テープを」 警視庁警備部災害対策課の今すぐできる防災の知識が好評
ドアノブなどにも。 - 北海道の停電 地元コンビニ「セイコーマート」が車から電力供給して営業 広報「コードを常備している」
地震で北海道全土が停電する中、道内のローカルコンビニ「セイコーマート」が“車から電気を供給”して営業。マニュアル対応なのか取材しました。 - かつてない揺れと40時間を超える停電 「平成30年北海道胆振東部地震」を体験して感じたこと
停電時に白ご飯をあたためる裏技も。 - 北海道地震被災者のレポ漫画がためになる 「ラジオとSNSが救いに」「モバイルバッテリーはいっぱい用意」
道具や食料を備蓄する大切さがあらためてよく分かります。 - LEDライト付きボールペン「ライトライト」お仕事にも防災グッズにも
手元に明かりが点くと暗い場所でも筆記可能なのです。