リストラされた父親が“JKゲーム実況者”に 娘に背中押されて立ち直る漫画

ゲームへの認識がパドルテニスで止まってるお父さん（50）、FPSに挑戦の巻。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　娘の勧めで挑戦したゲーム実況がきっかけで、失業して落ち込んでいた父親が立ち直る――。漫画「パパと巨乳JKとゲーム実況」が好評を博しています。

ふとした思いつきが人生を変える

　不景気なニュースと自分を重ね合わせているのか、新聞を読みながらふさぎ込むお父さん。不幸そうな様子を見るに見かねて、娘のリサは一緒にゲーム実況をしようと誘います。

　しかしお父さんは、ゲーム経験ほぼゼロ。にもかかわらず今どきのシューティングゲームを渡されて、四苦八苦してしまいます。対戦相手と遭遇すれば、人間なのに撃っていいのかと戸惑い、やられてゲームオーバーになれば、「動かないぞ……故障か？」と勘違いするレベル。

お父さんは50歳で、ゲームへの認識が「ポン」系のパドルテニスで止まっている

　父親のドタバタしたプレイ動画を、リサはさっそく編集。不要な場面を切ったり字幕を付けたりと加工していきます。身バレを避けるため、音声は親子してボイスチェンジャーで異性へ変換。かくして、実況ネーム「サトリ（リサ）」と「南ちゃん（父）」によるゲーム実況動画、「【ゲーム初心者】南をドン勝に連れてって」は完成しました。

　娘の手慣れた様子を見て、お父さんはいつごろからゲーム実況をしているのか質問。するとリサは、バレエに挫折して落ち込んだとき、たまたま見た実況動画の楽しさに感動し、「何かを成し遂げられなくても人生なんて楽しめればそれでいいんだ」と気付いて救われた過去を語りました。そして「リストラされてもパパはパパだからね」と、お父さんを元気づけます。

　そして数日後、古びたしゃべりと甘い声のギャップがウケたようで、「南ちゃん」の動画は大好評。視聴者に「巨乳の女子高生」といったイメージを抱かれ、お父さんはファンアートまで作られる人気者になってしまいました。そして「50歳失業者」の「巨乳JK実況者」への転身を示唆して、漫画は幕を閉じました。何千人ものバーチャルYouTuberが世に出るこのご時世、お父さんみたいな人がいたって不思議はない。

　作者のいとよし（@_itoyoshi）さんは、「糸吉了一」名義で漫画の活動中。過去作品は個人サイトやCOMICOで公開しています。

作品提供：いとよし（@_itoyoshi）さん