バターウォーマーがやってきてからは、筑前煮のためのこんにゃくやおひたしのためのほうれん草を湯がいたり、ちらしずし、おでんのみそだれ、バレンタインにはチョコを溶かしてチョコムースを作った。小さければ小さいなりに、それでもこんなに万能だ。
そして春の一日には、おいなりさん。甘辛い煮汁を煮詰めたら半分に切って湯通しした油揚げを鍋に寝かせてゆく。おいなりさんはたくさん食べたい。だからたくさん。とか欲張っていたらあふれてしまった。あふれるおいなりさん。
今の季節ならとうもろこしをゆでるのもいい。1本を4等分にして、沸騰して塩を加えた鍋に投入する。1本をゆできれないけどそれでいい(いや、あんまりよくないか……?)。
そしてゆで卵とのコラボなら、やっぱりポテトサラダ。じゃがいも2個を塩を加えた鍋ひたひたの水でゆで、粉ふきいもにする。熱いうちに耐熱ボウルかそのまま出せる大きめの器に移し、フォークの腹でつぶしてゆく。こしょうを振る。そしてお酢。ポテトサラダには絶対、お酢がなんだって欠かせない。小1〜2好みの量で、ざっくり混ぜたら薄切りにした玉ねぎ、ハム、きゅうりなどある野菜を入れる。にんじんや、ゆでたとうもろこしをぱらぱらと少し加えてもいいかもしれない。
そしてここからが――ポテトサラダの一番大切な工程、そうマヨネーズ。決してケチってはいけない。できれば細い口ではなく、あの星型の大きな口で、両手に持って、絞り出す。ケチってはだめだ。豪快に入れ、豪快に混ぜたら、仕上げに(あれば)練乳を入れる。この甘みがやめられないポテトサラダに仕上がるコツでもある(と思う)。練乳なんてマストな調味料ではないのでなければ砂糖でもいい。そういえばうちにある練乳もいつだかいちご狩りに行った時に買ったものだった。練乳なら甘みが強いので大きく1周か2周、砂糖なら多いかなと思うけれど小さじ2ほど入れると冷やしたポテトサラダにはちょうどよかったりする。
そして仕上げに、ゆで卵を手で粗くつぶして混ぜる。少し冷蔵庫で寝かせるとよりしっとりして、味も落ち着いておいしい。
この前は夜中にどうしてもお腹がすいて、1人分のにゅう麺を作った。鍋から直接食べても罪悪感があまりないのは、この鍋が小さくて、赤くて、こんなにもかわいらしいからか。1把ゆでるのに、ちょうどいい。ちまたのミルクパンよりも、実家の小鍋よりも一回り小さいこの鍋を、私はもう確実に愛してしまっている。
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