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リスクモンスターはこのほど、「金持ち企業ランキング」を発表しました。企業の決算書からネットキャッシュを算出してランキング化したもので、1位は9777億円の「東芝」となりました。
ネットキャッシュは、企業が持つ現預金額から、借入金や社債など返済が必要なものの合計額を差し引いたもの。企業がその時点で自由に使える現預金とも言えます。
東芝は前年の2813位から大幅にアップ。経営危機に陥り、半導体子会社の東芝メモリ(10月1日付で「キオクシア」に社名変更)を売却するなどした結果、多額のキャッシュを得たようです。
2位は「任天堂」で8445億円。世界的なゲームメーカーの任天堂は、以前から「現預金だけで何もしなくてもしばらく社員を食べさせることができる」などと言われ、キャッシュリッチな企業として知られています。
3位は半導体の材料となるシリコンウエハーの世界最大手「信越化学工業」(8120億円)、4位は自動車メーカーの「SUBARU」、5位は工作機械や産業用ロボットの世界大手「ファナック」(6071億円)──と、製造業が上位を占めています。
上位20社のうち、16社で前年調査からネットキャッシュが増加していました。今後の景気動向が必ずしも明らかではない中、企業はキャッシュの蓄積を進めているようです。またリスクモンスターによると、上位20社のうち、ROE(自己資本利益率)が目安となる10%を超えているのは16社となっており、キャッシュの蓄積で経営の安定性を高めつつ、有効活用により利益創出につなげている様子がうかがえるとしています。
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ついに社名からも「東芝」が消えます。