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「おっさんたち、こんな気持ちいいことしてたのか……!」 ドラマ「サ道」で映像化された“ととのう”の世界(1/2 ページ)

原田泰造も磯村勇斗も全裸で「ととのったー!」。コーネリアスまで登場した1話。

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 「♪サウナ……好き……すぎ…… 毎日……行き……すぎ……」

 サウナについて静かに語る原田泰造のナレーション、外気浴で全裸に小さなタオル一丁というあられもない姿をさらす原田、磯村勇斗、三宅弘城の姿に続き、アンビエントな主題歌が流れはじめる。

 「♪全身つかって……1、2、フッフ…… 椅子に座って……休、憩……」

 これはまさか……と思ったら、まさかのコーネリアス! 制作者サイドの本気を感じつつ、サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ25「サ道」はスタートした。原作はイラストレーターでサウナ大使のタナカカツキ(主題歌「サウナ好きすぎ」の作詞も担当)。


サ道 あられもない姿をさらす原田泰造、磯村勇斗、三宅弘城 イラスト/まつもとりえこ

水風呂のないサウナはたこ焼きの入っていないたこ焼き

 先週放送された1話は、主人公のナカタアツロウ(原田)がホームサウナ(行きつけのサウナという意味)である上野の「サウナ&カプセルホテル北欧」と、サウナ仲間の「偶然、偶然」が口癖の偶然さん(三宅)と経営コンサルタントのイケメン蒸し男(磯村)を紹介していくという非常に静かな立ち上がり。

 「冷たいなぁ。三茶の駒の湯の水風呂より冷たいなぁ」

 と偶然さんがサウナジョークを放つ場面があるが、実際に駒の湯の水風呂はキンキンに冷えていることで有名。公式発表では、水温は18度とされているが、駒の湯をホームサウナとする筆者の知人のサウナーは「あそこの水風呂は12度です」と断言していた。通常15度で「冷たすぎ」と言われるのだから、よほどのキンキン具合である。

 サウナに水風呂は不可欠だ。原作『マンガ サ道』から抜粋してみよう。

 「水風呂のないサウナは イチゴののっていないショートケーキであり

 麺の入ってないラーメンであり たこ焼きの入ってないたこ焼きである」

 なんせ「たこの入っていないたこ焼き」じゃなく「たこ焼きの入っていないたこ焼き」とまで言われているのだ。つまようじオンリーである。それぐらいサウナにとって水風呂は重要だということだ。

 サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→大きく休憩。このサイクルが正しいサウナの入り方だとされている(自分の体調などと相談しつつ、だが)。

サウナは「合法ドラッグ」

 ナカタはもともとサウナにまったく興味がなかったが、銭湯で偶然見かけた男、蒸しZ(宅麻伸)をマネしてサウナに入ってみる。蒸しZに父の面影を重ねるところがうまい(脚本は根本ノンジ。今クールは『監察医 朝顔』の脚本も書いている)。

 サウナ、水風呂、小休憩、サウナ、水風呂、小休憩……過程をじっくりじっくり描きつつ、ついにナカタは初めて「ととのう」ことを体験する。

 「おっさんたち、こんな気持ちいいことしてたのか……!」

 荘厳なBGMの中、画面がゆらゆら揺れて、原田泰造に後光がさす。そして、マンダラのような極彩色のCGに包まれた全裸の原田泰造が「ととのったー!」。この後、磯村勇斗、三宅弘城も同じようにCGに包まれて「ととのったー!」体験をする。CGを制作しているのは原作者のタナカカツキ。


サ道 1話の見どころ。「おっさんたち、こんな気持ちいいことしてたのか……!」 イラスト/まつもとりえこ

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