海外で行われている、生まれてくる赤ちゃんの性別を家族や友人に披露するパーティー「Gender Reveal Party(性別お披露目パーティー)」。その考案者とされる人物が、後悔をつづっているとして海外で話題になっています。
性別お披露目パーティーは約10年前に当時ブロガーだったJenna Karvunidisさんが始めたとされています。中にピンクのアイシングを入れたケーキをパーティーに出し、ケーキを切ると赤ちゃんの性別が女の子だと分かるというものでした。
その後、性別お披露目パーティーは広がっていき、YouTubeやInstagramなどに多数の動画が投稿されるようになりました。風船を割って中から出てきた紙吹雪の色で性別を知らせる(女の子はピンク、男の子は青)、エアー式キャノンで紙吹雪を飛ばす、箱を開けて出てきた風船の色で知らせる、などの方法があります。
しかし一部でエスカレートして「爆発の煙の色で性別を知らせようとしたら山火事になった」といった事件も。また、生まれてくる子どもの性別にばかり注目することはステレオタイプを助長するといった批判もあります。
Karvunidisさんは先日、自身のFacebookに「私が性別お披露目パーティーを“発明した”と覚えている人もいるでしょう」と投稿。2008年7月にブログにパーティーのことを書き、雑誌にインタビュー記事が載ったと、当時を振り返っています。そこから性別お披露目パーティーのアイデアが広まったとKarvunidisさん。
しかし彼女は「この文化に貢献したことに複雑な気持ちを感じてきました」と続けています。性別お披露目パーティーがエスカレートして「銃を撃ったり、山火事になったり」という事態に発展したこと、「必要以上に赤ちゃんの性別を重視」するようになったことを残念がっています。
「誰が赤ちゃんの性別を気にするでしょう?」とKarvunidisさん。10年前の彼女は赤ちゃんの性別を気にしていたものの、2019年になって状況は変わったことを述べています。赤ちゃんの生物学的な性別に重きを置くことは、「その子の足の間についているものとは関係のない可能性や才能を除外することになってしまいます」と、それぞれの子どもの可能性や個性を重視するべきというメッセージを送っています。
「世界初の性別お披露目パーティーをした赤ちゃんは、スーツを着た女の子です」。彼女はそう締めくくり、投稿に家族の写真を添えています。その赤ちゃんが成長した女の子は、淡いブルーのスーツを着た姿で写真に写っています。
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