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「快速特急A」「S特急」これ何? 関西私鉄でしか見られない“珍”列車種別5選

1日1本のレア列車も! 乗りに来ませんか?

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 関西私鉄には「快速特急A」や「S特急」など、他の地域では見られない名称の列車種別があるのをご存じでしょうか。ここでは関西圏の人はもちろん、他の地域の人にも、ぜひ見て、乗ってもらいたい、関西圏在住の筆者お勧めのユニークな列車種別を5つ紹介します。

【オススメ 1】阪急電鉄「快速特急A」

阪急電鉄 快速特急A
阪急6300系 梅田駅にて

 「快速特急A」は阪急電鉄の京都本線で土休日に運行されています。「快速特急」は関東の京浜急行電鉄や中部の名古屋鉄道でも使われていますが、快速特急の後にアルファベットを付ける例は阪急電鉄しかありません。

 快速特急Aは神戸本線・宝塚本線・京都本線が集まる十三駅でさえも通過します。2019年現在、定期列車で十三駅を通過するのは快速特急Aのみです。

【オススメ 2】京阪電気鉄道「深夜急行」

 京阪電鉄では淀屋橋駅〜樟葉駅間で「深夜急行」を運行しています。深夜急行は、普段急行停車駅である守口市駅と枚方公園駅も通過する列車です。淀屋橋駅発樟葉行きは1日1本しかなく、関西で最もレアな種別かもしれません。

京阪電気鉄道 深夜急行
「深夜急行」を運行する京阪電鉄
京阪電気鉄道 深夜急行
(参考)守口市駅と枚方公園駅は『「深夜急行」が通過』する旨が記載されている(出典:京阪電鉄「電車の種別と停車駅のご案内」から

 なぜならばこの深夜急行は淀屋橋駅から樟葉駅へ向かう最終列車のため。樟葉駅から京都方面への接続列車はないので、「乗り」が目的の人は少し注意してくださいね。

(参考)京阪電車にしかない種別、深夜急行!(YouTube/ まっきちんさん)

【オススメ 3】阪神電気鉄道、山陽電気鉄道「直通特急」

阪神電気鉄道 山陽電気鉄道 直通特急
山陽電鉄5000系、新開地駅にて

 「直通特急」は関西ではよく見られる列車種別ですが、関西圏以外では見られません。阪神電鉄と山陽電鉄が運行する直通特急は阪神梅田駅〜山陽姫路駅間の91.8キロを走破するロングラン列車です。終日にわたって運行され、阪神電鉄、山陽電鉄の顔として活躍しています。

 直通特急で注目したいのが「種別票」の色です。同列車には種別票が"赤色の直通特急"と"黄色の直通特急"があり、神戸三宮駅〜板宿駅間で停車駅が異なります。しかも赤色と黄色は「交互」に来ます。行き先を間違えないよう、注意してくださいね。

【オススメ 4】山陽電気鉄道「S特急」

山陽電気鉄道 S特急
山陽電鉄3000系、新開地駅にて

 「S特急」は山陽姫路駅〜阪神神戸三宮駅・阪急神戸三宮駅間で朝ラッシュ時と深夜時間帯に設定されています。停車駅は直通特急や特急よりも多いですが、直通特急が停車する舞子公園駅には止まりません。

 S特急は1991年のダイヤ改正でデビューしました。1991年に配布された広報誌「みなさまの山陽電車」によると、S特急のSは「Service」「Smart」「Speedy」「Short」を意味しており、利用客の公募で決められたとのことです。

【オススメ 5】神戸電鉄「特快速」

神戸電鉄 特快速
神戸電鉄1000系1350形、道場南口車両留置施設にて

 「特快速」は兵庫県東部の三田駅と神戸市中央区の新開地駅を結ぶ神戸電鉄神戸高速線・有馬線・三田線で運行されています。特快速は最上位の種別ですが、三田発新開地行きとして平日は1日2本、土休日は1日1本しか運行していません。

 しかしそこは最上位種別。岡場駅〜谷上駅間はノンストップです。三田駅〜新開地駅の所要時間は53分。でも、停車駅が多いはずの急行は55分。速達性においてほとんど差はありません。

 これら以外にも関西私鉄には珍名の種別がありますがそれはまたの機会に。ぜひ、時刻表を片手に関西の鉄道旅行を楽しんでみてください!



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