阪急阪神ホールディングスは2019年7月30日、阪急電鉄と阪神電鉄の梅田駅を10月1日から「大阪梅田駅」に駅名変更すると発表しました。
駅名変更が決まった梅田駅は大阪の中心地に位置する主要駅で、1日の平均利用客数は阪急・梅田駅が関西私鉄第1位となる約51万人、阪神・梅田駅は約16万人となっており、どちらも自社路線内で第1位の利用客数を誇ります。
大阪梅田駅へと改名する理由は、「大阪の中心地にあるターミナル駅であることを示す」「観光客や訪日外国人を初めとした沿線外からのお客様にとって、より分かりやすくするため」としてしており、利便性向上を狙っているようですが、ネット上では困惑が広がっています。
「どの大阪駅」「どの梅田駅」問題がより複雑に
「梅田駅」とつく駅は阪急、阪神だけでなく、大阪メトロ・御堂筋線の梅田駅、同四つ橋線の西梅田駅、同谷町線の東梅田駅があり、以前から梅田駅とだけ言われると「どこの梅田駅だよ」となる問題がありました。
これまでは「阪急の梅田駅」「御堂筋の梅田駅」のように路線名と駅名をあわせて伝えることで対策が取られてきました。しかし、今回新たに「大阪梅田駅」が誕生することで「どの大阪駅だよ」問題が起きると予想でき、Twitterにはさっそく「どの大阪駅だよってなりそう」「大阪駅って言われたらどの大阪駅なのか聞かないといけない」「大阪出張が海外出張レベルのドキドキイベントになりそう」といった困惑する声があがっていました。
また、駅名変更の理由が「観光客や訪日外国人への配慮」が含まれている点に「かえってややこしいのでは」と指摘する声が多くあり、「阪神梅田と阪急梅田でえぇのに」「なんで余計な事するの?」といった声が見られました。
【追記:2019年7月31日13時45分:記事初出時に不正確な情報を掲載しておりました。お詫びして修正いたします】
今回の駅名変更は他に3駅で実施されることが決まっており、阪急電鉄の河原町駅を「京都河原町駅」、石橋駅を「石橋阪大前」へ。阪神電鉄の鳴尾駅を「鳴尾・武庫川女子大前」へと改名します。
(春山優花里)
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