横浜駅の駅ビル「相鉄ジョイナス」の、施設内の全飲食店を空席情報付きで載せた電子看板がTwitterで話題を呼んでいます。すぐ入れる店がひと目で分かる。
各飲食店の情報を、リアルタイムで「空席あり」「5分以上待ち」などと補足する電子看板。同じ情報がWebでも公開されているので、スマホから追うこともできます。Twitterでは、「分かりやすく店を選びやすい」「混雑するランチタイムのストレスが減った」「子連れで大変なときに助かる」と好評を博しています。
この空席情報システムを手がけた会社、VACAN(バカン)に詳細を聞きました。開発のきっかけは、代表取締役の河野剛進さんが家族でお出かけしたとき、レストランがどこも混雑していて入れず、子どもが泣き出してしまった出来事。そんな苦い経験から、「今、空いている」という情報を提供するサービスを思い立ち、2016年に同社を設立したのだそうです。
システムにはIoTとAIを活用し、全てを自動化。カメラやセンサーが検知した空席や行列といった状況を、クラウドサーバーで集積して解析し、電子看板やWebに配信する仕組みです。
多言語に切り替えるなど、表示は随時変更可能。また、メニューやラストオーダーの時間、閉店などの情報も表示できます。あるカフェで食事メニューの写真を掲載したとき、食事時の来店客が増えた例もあるそうです。
このような店舗側のメリットもあって、システムは多種多様な施設で採用。商業施設では、横浜高島屋、大丸東京店、上野マルイ、阪急うめだ本店、札幌PARCOなどで採用されています。
また、コンサート会場や宿泊施設、授乳室や会議室でも展開。札幌PARCOでは、トイレの混雑状況を提供するシステムとしても運用されています。
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テーブルに備えられた人感センサーをもとに、空席状況を計算してWebに送ります。