「東大農学博士と湘南美容外科の医師」が絶賛していると販売の脱毛クリーム→実際は監修受けておらず メーカーを取材し、効果試してみた（3/3 ページ）

記事を作成したアフィリエイターとメーカー、厚生労働省を取材しました。

[Kikka，ねとらぼ]

編集部で購入した除毛クリーム「moomo（ムーモ）」

販売元はヘルスアップ

　パッケージから出してみたクリームは少し固めで、ややツーンとした刺激臭があります。キショ松記者のスネにmoomoを塗布して待つこと15分。通常はクリームを塗ってから10分程度時間を置くことが推奨されているようですが、今回はメーカー側が「15分ほど放置」する方が効果があると回答していたため、通常より長めに時間を取ってみました。

moomoを塗布したキショ松記者の足

　時間が来たので、Twitterでの広告や複数の虚偽広告で見かけた「洗い流すだけ」を再現してみます。紙コップから注いだお湯では効果が薄いのか、毛はさらさらと流れていきませんが、その上からタオルでこすると毛がするするっと取れました。クリームを塗布してみたところを確認すると、毛がごっそり抜けているというよりは、根元からちぎれているという状態で、毛穴からはボツボツと毛が出ています。

moomoを塗布して15分置き、洗い流す実験

15分待って洗い流した後、タオルでこすってみた

毛が抜けているというよりは、ちぎれている感じ

　キショ松記者は「今回実験したのは男性だからもともと毛が太いし、長いのですごく効果があるように見えていますが、女性だったら結構毛穴が目立ってしまうんじゃないでしょうか。個人差はあるにせよ、個人的にはピリピリ感も多少はあるし、また使いたいとはあまり思わないですね」との感想を述べていました。

広告の効果とは若干違う仕上がりに（広告ページの魚拓）

毛穴の周りにはぽつぽつと毛が残っている様子（使用感には個人差があります／今回は1度だけ使用しています）

　アフィリエイターによって無責任なアフィリエイト記事が大量に制作されている昨今。ねとらぼ編集部ではこれまでにも「シミがベリベリ剥がれるクリーム」や、「焼き鳥とビールが水になる痩せサプリ」といった問題のある広告について取り上げてきました。その中で浮かび上がってきたのが、「無責任なアフィリエイターを作り出す情報商材がある」という実態です。

　今後もねとらぼでは、問題のあるアフィリエイト広告や広告代理店が主導して制作しているとされる「トリック動画」の問題について取材を続けていきたいと考えています。アフィリエイト商材詐欺に遭った、実際に問題のある広告を作成したことがあるという方はぜひ情報をお寄せください。

※画像と動画の一部はプライバシー保護のため編集部で加工しています

（Kikka）