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頭頂部をツルツルにする“ザビエルハゲ”は薄毛じゃないし、「ザビエル自身はフサフサだった説」もある【漫画版】(3/3 ページ)

教科書のあの絵画は一体……。

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 一般に「ザビエルハゲ」などと呼ばれているあのヘアスタイルは「トンスラ」。起源に関しては難しいものの、7世紀にはすでに頭頂部をそりあげる髪形が広まっており、13世紀以降、聖職者に強制されるようになったといいます。

 「あえてかっこわるい髪形にすることで、世俗から離別する狙いがある」といわれることがありますが、さらに「古代ギリシア・ローマでは頭をそるのは奴隷のしるしだった」などの歴史的な背景が指摘されることも。当時のヨーロッパの人々にとっては、見た目以上に覚悟がいる髪形だったのかもしれません。

 ちなみに、当のザビエルに関しては「実際には、頭頂部をそっていなかったのではないか」という説が存在。というのも、彼が所属していたイエズス会にはトンスラの慣習がないうえに、頭髪がそられていない絵画もあるのだそうです。日本でよく知られている絵画「聖フランシスコ・ザヴィエル像」は、死後50年以上たってから制作されたものと考えられています。


17世紀スペインの画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョによる絵画。角度的に分かりにくいですが、頭頂部をそり上げている描写はありません


大分県大分市の「フランシスコ・ザビエル像」。短髪ですが、頭頂部も生えています(大分県Webサイトより)


ドイツ・ベンスハイムの銅像。少し生え際が上がっているように見えますが、頭頂部はそっていないもよう

主要参考文献


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