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1stワンマンライブでTwitter世界トレンド1位、実現したのは15歳の女の子―― バーチャルシンガー「花譜」は何者なのか(2/2 ページ)

少し不器用で、無限の可能性を秘めた女の子。

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花譜:「うそだろ……」みたいな気持ちでした。寝ている間にも学校に行っている間にもどんどん増えていて、びっくりしてしまいました。たくさんの方から支援していただけて、「いろんな人が見てくれてるんだなあ」ってことをあらためて感じました。本当にうれしかったです。

―― ライブの冒頭で、多数のバーチャルYouTuberからの応援動画が紹介されたことも話題になりました。他のバーチャルYouTuberの方々とは、どのような交流がありますか?

花譜:実は他のバーチャルYouTuberの方々とは、普段の交流はほとんどありません。ただ、私の歌を好きと言ってくださった方々を中心に、運営さんが「普段あまり接点がない人にも交流が拡がるように」と広く声をかけてくれたようです。


交差点で 花譜さんは月1回程度お母様同伴で上京し、レコーディングや収録などを行っているそうです(画像はInstagramより)

―― ご自身は、どんな思いでステージに立ちましたか?

花譜:「できるだけ多くの人にこの激アツなライブを見てほしい!」という気持ちでした。というのも、自分だけではなくて本当にたくさんの方々の力と思いが詰まっていたので……。今までライブには行く側でしかなかったので、「裏でこんなに支えてくれる人達がいたのか!」といった気付きもありました。この素晴らしいステージに、自分のライブとして立てたことに、本当に感謝でいっぱいです。

 それと、来てくれた皆さんの顔がよく見えて、それもうれしかったですね。普段、観測者(ファンの総称)の皆さんのお言葉や声に、とても元気をもらっています。いつも私を幸せな気持ちにしてくれてありがとうございます、と伝えたいです。


制服姿 2019年4月、花譜さんが高校に入学し、制服姿をお披露目すると、祝福の声が寄せられました(画像はInstagramより)

―― ハッシュタグ「#花譜不可解」がTwitterトレンド世界1位になるなど、ワンマンライブを機に、さらに広くその名を轟かせることとなりました。この反響を受けて、どんな気持ちになりましたか?

花譜:トレンド入りは本当にびっくりしました。ここまで拡がるとは全く、想像もしていなかったんです。私の歌を聞いたことのある人が、さらに増えたのかと思うと、ちょっと恥ずかしいようなうれしいような気持ちになりました。これからもずっと見ていてほしいと思いますし、皆さんに嫌われないように頑張りたいです!


全てのオリジナル曲の作詞・作編曲を、新世代ボカロP・カンザキイオリが担当。最初の印象は“爽やかなお兄様”

―― 「命に嫌われている」を代表曲とするボカロPのカンザキイオリ(@kurogaki0311)さんが、花譜さんの曲を担当することになった経緯を伺えますか?

花譜:カンザキさんとはKAMITSUBAKI RECORDという同じレーベルに所属しています。2018年の春くらいに初めてお会いしたのですが、「すごく爽やかなお兄様だな〜……誰だろう……」と思っていたらカンザキさんでした(笑)。私の歌をすごく気に入っていただけたようでとてもうれしかったです。私ももともとカンザキさんの作品が好きだったので、「曲を書いていただける」と最初に聞いたときはとても驚きました。

9月7日に投稿された待望のカバー「命に嫌われている(Prayer Ver.)」

―― 爽やかなお兄様……! その後、ともに活動するにつれて、カンザキさんのイメージは変わっていきましたか?

花譜:「爽やかなお兄様」というイメージは変わらないんですけど、すごく優しくて、いろんな人を気遣ってくれるところがステキだなと思います。「よく見てらっしゃる……!」と感じることが多くて。あとはいつも忙しそうなのに、笑顔を絶やさない所もとても尊敬しています。曲や音楽に対する姿勢も全部好きですし、本当に素晴らしいお方だと思います……!

―― 花譜さんがいかにカンザキさんを尊敬しているのか、とてもよく伝わってきます。先日発売したばかりのアルバム「観測」は、収録曲の全てがカンザキさんによるオリジナル曲ですよね。

花譜:今までの自分を拡げる、いろいろな方向の曲に挑戦ができたと思います。新曲のほか、すでに投稿している私のほぼ全てのオリジナル曲が使われているので、観測は私そのもの……“第一次集大成”といった感じですね。

観測αジャケット観測βジャケット 9月11日に1stアルバム「観測α」「観測β」を発売

―― ありがとうございます。最後に、バーチャルでの活動者として、今後チャレンジしたいことや、今強く興味を持っていることはありますか?

花譜:やってみたいことはたくさんあります。いつかラジオに出たり、自分で歌を作ってみたり、楽器を弾いたりしてみたいです。誰かとのコラボもしてみたいし、またライブもしたいですね!

(了)

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