【青春18きっぷオススメコース】高原の観光列車「HIGH RAIL 1375」でウマすぎる肉駅弁を喰らう旅:月刊乗り鉄話題(2019年9月版)(2/5 ページ)
テーマはおいしい「肉と鉄道」。使い切りましょう、青春18きっぷ!【写真たっぷり51枚】
青春18きっぷで行く、小海線観光列車「HIGH RAIL 1375」日帰り旅
小海線は中央本線の小淵沢駅としなの鉄道の小諸駅を結びます。車窓に八ヶ岳を望み、途中には高原リゾートで知られる清里、野辺山があります。野辺山駅はJRでもっとも標高が高い駅としても知られています。
「HIGH RAIL 1375(はいれーるいちさんななご)」は2017年から小海線で運行を開始した観光列車です。快速列車として運行するので乗車券で乗れます。青春18きっぷも使えます。ただし、全車指定席のため指定席券(大人820円、子人410円)が必要です。
主に週末の運行で、大人気。今回は乗車3日前に思い立って予約したのですが、小諸発小淵沢行きの「HIGH RAIL 1375 2号」が奇跡的に2席だけ空いていました。2列シートの普通座席と窓に面したペアシート。観光列車らしいカップルシートにしました。さて、相席はどんな方なんでしょう。
出発当日。上野東京ラインの快速アーバンで高崎駅に11時13分着。高崎駅はたかべんの「だるま弁当」が有名。しかし私のお気に入りは「鶏めし弁当」です。鶏肉の照り焼き、コールドチキンの大きな切り身。鶏そぼろ。舞茸入り肉団子。それは見事な茶色たち。
高崎駅から信越本線の横川駅へ向かいます。終点の横川駅は鉄道の難所「碓氷峠」の関東側拠点でした。ここから軽井沢駅までの間は、電車に補助機関車を連結していました。
横川駅に隣接して、かつての峠の線路や鉄道車両を展示する「碓氷峠鉄道文化むら」があります。東京からここまで往復するだけでも青春18きっぷ1回分のモトは取れますよ。SLも走っています。こちらも指定席券820円と青春18きっぷで乗れます。
北陸新幹線の開業と同時に、横川駅から軽井沢駅までの在来線は廃止されてしまいました。その代わりにこの区間をJRバスが結んでいます。このバスも青春18きっぷで乗れればいいのに。
バスの一番後ろの席に座り、峠の景色を眺めつつ鶏めしをいただきます。お行儀が悪い気がしますけど、持病の薬を飲むためにも食べないと。ところで、そぼろ系の弁当を食べるときは、ご飯の中央から食べ始めて周囲のそぼろを落としていくと、弁当箱のまわりにこぼしにくいです。
軽井沢駅からは「しなの鉄道」(関連記事)に乗り継ぎます。この路線は北陸新幹線開業前の信越本線でした。駅周辺がリニューアルされて、「森の小リスキッズステーション」というミニ遊園地ができました。ミニ電車が周回するほか、縁日風のお店で特産品なども売っています。射的ゲーム、テーブルのある休憩スポット、旧国鉄の急行電車169系の座席もあります。バスの席より、ここで駅弁を食べれば良かったです。
しなの鉄道の電車は国鉄時代に作られた115系です(関連記事)。どこか懐かしい感じの車内です。車窓には8月に噴火した浅間山が見えるはずですが、この日は山頂付近が雲に覆われて見えませんでした。残念。
小諸駅に到着。「HIGH RAIL 1375」の発車まで約1時間あったので、駅から徒歩数分の「懐古園」を散歩しました。ここは小諸城址。武田信玄の軍師、山本勘助の拠点とのこと。園内には島崎藤村記念館もあります。思い出した。大学の教養過程で「島崎藤村論」を受講しました。懐かしいなぁ。
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