殺し屋の意外な趣味は「人の恋路を見守る」こと ハードボイルド(?)コメディー漫画『殺し屋だって見守りたい』単行本化(1/2 ページ)
人の恋路が仕事の活力になる殺し屋のお話。
裏社会の残酷さを見すぎた反動で、「人の恋路を見守る」のにはまってしまった殺し屋を描くコメディー漫画『殺し屋だって見守りたい』(隈浪さえ)が単行本化。9月21日にスクウェア・エニックスから883円で発売されました。
主人公はフリーの殺し屋。ハードな職業とは裏腹に、趣味は人の恋路を見守ること。街中で、初々しい女学生と男子学生を見つけて「あ〜〜尊い〜」「両片思いか?」と心のなかでもだえながら観察します。男の子が「お前ドジだしすぐこけるだろ」と女の子の手を握ると殺し屋の萌えはクライマックス。「しゅき……」とその場で尊死(とうとし)してしまうのでした。
殺し屋のこの趣味は心の安らぎにもなれば、弱点になることも。ターゲットの極道が女子高生と恋仲だと知り、「危険な恋×年の差カップル」に萌えて仕事を放棄したり、暗殺に失敗して捕まったときには「女子中学生が恋のおまじないを仕込んだ消しゴムを引きちぎられる」という拷問を受けたり……。
また「凶悪犯罪の捜査で人間の醜さを目にしすぎた反動で、人の恋路を見守るのが趣味になった刑事」も登場。ファミレスで偶然殺し屋と出会い、趣味が同じことが判明して意気投合します。殺し屋と刑事、出会ってはいけない2人だったのに……。お互い「清掃業」「公務員」と本業を隠して「両片思い」の尊さで盛り上がる2人ですが、そこへ強盗が押し入るハプニングが……というハラハラエピソードも。
スゴ腕の殺し屋の意外な一面が意外すぎてギャップ萌え待ったなし。仕事のときの冷酷な表情と、カップルに萌えているときのポワ〜ンとした顔の落差がいいですね。仲のいいカップルを見て尊みを感じるのは殺し屋も同じなんだなあ……と親近感が湧いてきます(?)。刑事と同じ趣味で盛り上がる様子はほほえましくかわいいけれど、正体がばれないのかも気になる!
他人の恋に心を砕きすぎる殺し屋という異色のキャラが人気を呼んだこの作品、2月に初めてTwitterで公開されたときには約8万件のいいねを集め「しゅき」「発想が天才」と話題を呼び、このほど連載(ガンガンpixiv)と書籍化が決定しました。単行本には2話分の描き下ろしが収録されます。
試し読み:『殺し屋だって見守りたい』1話
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ああ、そうか、そっちだったのか。