幻のCD-ROMゲーム機「任天堂プレイステーション」がオークション形式で販売されるというニュースが注目を集めています。海外メディアからは「レトロゲーム機として史上最高額を更新するのではないか」と期待する声も上がっているようです。
所有者のテリー・ディーボルド氏はこれまでに幻のゲーム機を持ってスウェーデンのゲームイベントに参加する活動などを行ってきましたが、Twitterにて「真剣に買おうとしている人は連絡をください」と、Twitter上でメールアドレスを公開し、販売の意思を表明。
彼が所有する「任天堂プレイステーション」は、2009年に氏が勤めていた会社が倒産した際に、社内の備品としてネットオークションに出品されたのを75ドルで落札したもの。会社に所属していた重役が「任天堂プレイステーション」に関わる人物だったようです。
ディーボルド氏自身は開発関係者ではないことから、2015年頃に偽物ではないかと論争が繰り広げられていました。現在、この議論は落ち着いています。
「任天堂プレイステーション」という風変わりな名前で呼ばれている理由は、スーパーファミコンの開発秘話によるもの。「プレイステーション」といえばソニーのゲーム機として知られていますが、1988年の開発初期に、任天堂とSONYが共同でCD-ROM版のスーパーファミコンを作ろうとした経緯がありました。約200台のプロトタイプを製造されたそうですが、結果的に日の目を見ることはありませんでした。
ディーボルド氏のツイートを目にした人達からは「博物館が買い付けるべきだ」といった声が複数よせられています。オークション形式なので具体的な販売金額は現時点で不明ですが、実際に購入者が現れた場合、高額な取引になることが予想されます。
ちなみにかつてショッピングサイト「eBay」にて、スーパファミコンのソフト「ファミリートレーナー ランニングスタジアム(Stadium Events)」が新品未開封で出品され、3万5,000ドル(約380万円)で購入されて、世界中で話題になりました。
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