SBI生命保険が「将来の不安に対する意識についてのアンケート調査」を実施し、10月10日にその結果を発表しました。少子化や未婚化、核家族化などが進む社会の不安の実態が明らかになっています。
調査の対象となったのは、全国20代から60代の男女1000人。平均寿命が伸びる一方、多くの人が退職後も働き続けなければ生活を維持できないという予想もされている社会への不安が色濃く出る結果となりました。
まず、「将来についてどのようなことに不安を感じますか?」という質問では、「病気(生活習慣病・がんなど)」という回答が最も多く、7割以上もの人がこの項目を選んでいます。
さらに、40代のうち5割は「病気で働けなくなる」、50代のうち5割は「充分な収入が得られなくなる」ということに不安を感じており、病気そのものへの不安と合わせて、金銭的な面での不安が大きな理由として挙げられていました。
「将来の不安を解消するために、今後行いたいと思う手段はありますか?」という質問では、「貯金を増やす(48.9%)」ことがトップに。やはり、金銭的な面での備えが有効だと考える人が多いようです。2位以降は、「倹約する(36.4%)」、「健康に気を使った生活(27.7%)」という結果となりました。
一方で、全回答者の約2割が「何も行いたいと思う手段はない」という回答をしています。実に5人に1人もの人が、将来への不安を抱えながらも、適切な手段が見つけられていないという衝撃的な結果となっています。
実際の貯金に関して聞いた「将来の備えとしての貯金はありますか?」という質問では、「0円〜20万円未満(22.3%)」という回答が最も多い結果となりました。次いで、「100万円〜300万円未満(14.3%)」、「20万円〜100万円未満(13.0%)」となり、実に約5割の人の貯金は300万円未満だということが明らかになりました。一方で、2000万円以上の貯金がある人は全体の1割を超える13.6%と意外と多い結果となり、貯金をしている人としていない人の差は大きく開いているようです。
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