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ノロウイルス対策、何ができる? 事前に準備するグッズや予防法を紹介

毎年11月くらいから増加します。

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 冬場にかけて注意したいのが、ノロウイルスによる感染症です。事前に準備しておいたほうがいいグッズや、予防のためにできる対策について、ダスキンが飲食店厨房向けの衛生管理提案事業のノウハウを生かし、家庭でできる対策を紹介しています。

家庭でできるノロ対策のポイント 家庭でできるノロウイルス対策

事前にグッズをそろえておこう

 ノロウイルスの主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。ノロウイルスの感染経路は人から人が多く、嘔吐物の適切な処理が、二次感染を防ぐ大切なポイントになります。

 そのため急な嘔吐に対応できるよう、グッズを常備しておきましょう。具体的には、塩素系漂白剤/空のペットボトル(500ml)/じょうご(金属製)/キッチンペーパー/ごみ袋(2枚)/レジ袋(2枚)/手袋(使い捨て)/マスク/レインコート(使い捨て)/段ボール片/ゴーグル(メガネで代用可)/バケツです。

ノロセイフティーBOX 常備しておくと安心

 メガネは、ゴーグルのような形状(花粉対策メガネのような形)のものが望ましいですが、普通の形のメガネ(普段使いでないもの)で代用可能です。消毒液や嘔吐物が処理の際に目に飛んでしまわないようにするためのものなので、必須度は手袋より低いそうです。

嘔吐物の処理は適切に

 実際に、嘔吐物を処理する手順です。まず消毒液を作ります。使用するものは、塩素系漂白剤、ペットボトル、じょうご、手袋、水です。

消毒液を作るのに必要な物 消毒液の材料

  1. ペットボトルに水を半分程度入れる
  2. 塩素系漂白剤をペットボトルのキャップ2杯分入れる
  3. 水を入れてフタをし、振って混ぜ合わせる
消毒液の作り方 消毒液の作り方

 嘔吐物を処理する際には、レインコート、手袋、マスク、メガネを着用し、足にはレジ袋をかぶせます。処理をする人以外はその場を離れます。

  1. 消毒液を浸したキッチンペーパーを敷き詰め、消毒液を飛び散らないようにかける。
  2. 段ボール片のヘラで内側に向かって拭き取りながら集める。
  3. キッチンペーパーや段ボール片をごみ袋(一次回収袋)に入れて消毒液をかける。
  4. 一次回収袋の口を固く閉じて、ごみ袋をさらに二重に重ねる(二次回収袋)。
  5. 嘔吐物を取り除いた床面をキッチンペーパーでおおい消毒液をかける。周辺を消毒する。
  6. 手袋やレインコート、マスクを二次回収袋に入れ、袋を閉じる。
  7. しっかり手洗いとうがいをする。
嘔吐物の処理手順1

嘔吐物の処理手順2,3

嘔吐物の処理手順4,5

嘔吐物の処理手順6,7

 また、嘔吐物は想像以上に広範囲に飛び散ります。ダスキンが嘔吐物をヨーグルトに代えて実験を行ったところ、2メートル先まで飛び散ることが分かりました。周辺を消毒する際には、少し広範囲に行った方が良いでしょう。

ヨーグルトを床にまき散らす様子 嘔吐物に見立てたヨーグルトを床にまいた

2メートルの手前にヨーグルトがある 2メートル付近まで飛び散った

実験風景(提供:ダスキン)

日常からできる予防法

 ノロウイルス対策には、アルコール消毒はあまり効果がありません。食品は85度以上で90秒以上加熱するようにしましょう。また、トイレに入ったあとの手洗いが不十分などで調理器具やふきんにウイルスが付着することがあります。そのため、調理器具やふきんは85度で1分間加熱・煮沸し、消毒したものを使うようにするとよいでしょう。

予防法 加熱消毒で予防

 また、正しい手洗いをして、ノロウイルスを持ち込まないようにすることも予防につながります。

正しい手洗いの仕方 手洗いのポイント

高橋ホイコ

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