魔改造っぽさのあるメカメカしい装備、これがいい 欧州系e-bike「Tern Vektron S10」買っちゃった(1/3 ページ)
ディスクブレーキにぶっといタイヤ、ミニベロらしからぬ「いい」装備なんですよ。
最近、クルマだけでなくスポーツ自転車の世界にも「電動化」の波が押し寄せてきています。
普段からミニベロ乗りであり「趣味の自転車に電アシなどいらぬわ」などと思っていた筆者でしたが、ふと試乗してズガガンとカルチャーショック。気が付いたらTern(ターン)の折りたたみe-bike「Vektron S10」を購入してしまっていました。
前回は、スポーツ自転車における電動アシストモデルは、日本で既に広く普及する通勤型/ママチャリ型のそれとは方向や性格がかなり異なること、欧州ではe-bikeが一般的になっていること、そんな「欧州系e-bike」が日本にも続々入ってきていることなどの「はじめに」を紹介しました。
今回は具体的にVektron S10の外観と機能をチェックしていきましょう。
Vektron S10は「快速系ミニベロにe-bikeユニットを積んだ」ちょっと変わった構成の自転車
Vektron S10はざっくりと説明すると「ロード系のパーツを用いた快速系の折りたたみミニベロスタイルに、e-bikeユニットを積んだ」というちょっと変わった構成の自転車です。
横から見ると、リアフェンダーのような位置に搭載されたバッテリーが目を引く以外は、よくまとまった小径のミニベロスタイルです。弧を描いたフレーム形状は非電動モデルの「Verge」シリーズに似ていて、Ternらしいデザインです。
モーターユニットはクランクの付け根、BB(ボトムブラケット)の部分に付いています。250W出力の独ボッシュ製ユニット「Active Line Plus」を採用します。後付け感や見た目上の違和感はほぼありません。言われなければ分からないほどスッキリと自然に収まっています。
一方、モーターやバッテリーによる重量増は気になるところでしょう。Vektron S10は重量19.8キロ(カタログ値)。元が軽いスポーツ系折りたたみ自転車ですからこのくらいの重量増で済んでいるといった感じでしょうか。参考までに、一般的なロードバイクで重量10キロ前後、クロスバイクで12〜15キロほど、ヤマハ・PASシリーズは通勤通学向けモデルで25.9キロ(With/24型)、チャイルドシート付きモデルで32.7キロ(Babby un SPリヤチャイルドシート/20型)です。ママチャリ型電アシ車よりはかなり軽いです。
e-bike特有の装備としてはもう1つ、ハンドル周りにサイクルコンピュータのようなデバイスが最初から付いてきます。これがe-bikeシステムの制御ユニットです。速度や走行距離の確認、アシストモードの変更などができます。ハンドルの中央に組み込まれたヘッドライトも走行用バッテリーから電源を取る仕組みなので、いろいろ手間がかかりません。テールライトも同様で、この制御ユニットでまとめて点灯、消灯ができます。
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