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死の運命を回避した「4分間のマリーゴールド」最終回 ドラマが意図せずして伝えた“幸福の裏側”(2/2 ページ)

「彼女は幸運でしたね」。

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全10話は長かった……

 「4分間のマリーゴールド」はキリエの原作をドラマ化したものだが、正直なところ、全10話は冗長だった感が否めない。原作は3巻と短く、義理の弟と姉の恋愛を「死の運命」と絡めて一気に押し切っていたが、10話もあると「あの2人には肉体関係はないのかな?」などと余分なことを視聴者に考えさせてしまった

 ホームドラマ化することで「恋愛」だけでなく「家族愛」を押したが、その分だけ原作の持つ緊迫感が失われてしまった気もする。2時間ぐらいのスペシャルドラマや映画がちょうど良かったのかもしれない。

 主人公のカップルを演じた福士蒼汰と菜々緒の魅力もあまり伝わらなかった。福士蒼汰は最終回で自殺志願者に迫る演技が非常に良かったので、優しく微笑んでいるだけでなく、こういった感情を露わにするシーンがもっと多くても良かったのかもしれない。菜々緒も同様で、沙羅のいい子感を出そうとして演技が大人しくなりすぎた。でも、最初に心配したより素朴な美人役が似合っていたと思う。


4分間のマリーゴールド ひとめでわかる人物相関図 イラスト/まつもとりえこ

大山くまお

ライター。「文春野球ペナントレース2019」中日ドラゴンズ監督。企画・執筆した『ドアラドリル』シリーズ発売中。

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