ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
コラム

実際のところ“インド式計算法”って便利なんです? 本場インド人が解説したら、爆速過ぎて会場がザワザワした話(2/2 ページ)

計算方法が違い過ぎて、魔法か何かに見えてしまう。

PC用表示 関連情報
advertisement
前のページへ |       

雑談:9での割り算は、割り算をしなくても答えが出る

 ちなみに、9の割り算は割り算をしなくても答えが出るんですよ。9はすごく面白い数字ですよ。



2311÷9の解き方

  • 2311の2はそのまま(答えの一番大きな位になる)
  • 2+3=5(答えの次の位になる)
  • 5+1=6(さらに次の位になる)
  • 6+1=7(余りになる)

 答え:256余り7

スクエア(平方数)の計算方法

 スクエアの計算には、デュプレックスという概念を使います。簡単に紹介しましょう。

 3桁、4桁のデュプレックスもありますが、取りあえず1、2桁だけ覚えてください。



デュプレックス

  • 1桁の数字の:D(A)=A^2
  • 例:D(4)=4の2乗
  • 2桁の数字:D(AB)=2AB
  • 例:D(41)=「4×1」の2倍

 スクエアは、デュプレックスのまとまり。例えば、41のスクエア(41の2乗)は4、41、1のデュプレックスを並べるだけです。



41のスクエア(41の2乗)の求め方

  • D(4)=16
  • D(41)=8
  • D(1)=1

 答え:1681

21のスクエア(21の2乗)の求め方

  • D(2)=4
  • D(21)=4
  • D(1)=1

 答え:441

ルートの計算方法

 時間が来たので、駆け足で。スクエアの演算を逆にすると、ルートの演算になります。



 例えば4桁である1369のルートの場合。まず、ステップ1。頭の数のペア「13」のルートを求めて、ここでは「13のルートはだいたい3で、4余る」と考えます。

 ステップ2、ルートの計算は割り算なんですけど、割る数が分からないので、それを見つけます。今回は先ほど出した答え(3)の2倍が割る数になります。

 以降は「割る」「デュプレックスを引く」という簡単な計算の繰り返しで答えが出ます(ステップ3)。



 この計算方法はもっと大きな数字の計算にも使えますし、1+xのような代数に用いれば、Taylor series(テイラー級数)の拡張が簡単に求められます。





 これ以上、楽な計算方法はないでしょう。小学2年以上なら学ぶことができます。ウェーダ式数学は魔法でしょうか、手法でしょうか。考えてみてください。

 ありがとうございました。



※本記事の文章は読みやすさなどに配慮し、発表内容を一部補足・修正しています

※制作協力:プサパティ シバラムさん

※追記 2019年12月26日9時55分:スクエアを「平方根」としていましたが、「平方数」の誤りだったため、修正いたしました。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る