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「上級珍走団」「本当にひどかった」 東京オートサロンで出展者同士による騒乱トラブル、ランボルギーニ愛好家の空ぶかし行為がきっかけ

周辺道路で38台が違法改造で検挙されたという発表も。

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 2020年1月10日から12日にかけて開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」。今年は約33万人が来場し、大盛況のうちに閉幕を迎えましたが、その裏ではトラブルも起きていました。


約33万人が来場した「東京オートサロン2020」会場内のようす

 特に問題となったのは、改造ランボルギーニ愛好家らによるトラブル。イタリアのスーパーカー「ランボルギーニ」に電飾を使ったド派手な改造を施すことで知られている諸星伸一さんによる「諸星一家」と、スポーツカーのカスタムキットを手がけている「リバティーウォーク」の間で起きた「空ぶかし」による騒乱です。


電飾を使った派手なカスタムランボルギーニ(画像は東京オートサロン2020公式サイトより)

 イベント終了後に、各出展者が展示車両を順次搬出していくなか、会場となった幕張メッセの屋内で、諸星一家の出展車両が盛大に空ぶかし行為を行ったとして、リバティーウォーク代表・加藤 渉さんらが注意をしたところ、周囲の人々を巻き込んだ騒動に発展し、会場内には緊張が走りました。

 そのようすは現地にいた人たちによって撮影され、TwitterなどSNSに動画がアップロードされ、各方面に拡散しています。

 現在、両代表は自身のSNSを通じてコメントを発表しており、騒動について謝罪しつつも「空ぶかしをした当事者は諸星一家ではない」「当事者は指示に従っただけ」「リバティーウォークも違う時間帯に空ぶかし行為をしていた」「殺すぞなどと脅された」など、双方の言い分が飛び交っている状況です。


諸星さんの謝罪文(画像はInstagramの投稿より)

 この騒音トラブルについて、スーパー耐久などで活躍しているプロドライバー、松本武士選手も「こういう事が無くならない限りは、いつまでたっても日本での車好きやレース好きのイメージは暴走族のままです。ファンも増えないし協力してくれる企業も増えません」とTwitterで苦言(投稿は削除されている)を呈しており、ネット上には「上級珍走団」「本当にひどかった」「良いクルマが台無し」「出禁にすべき」といった声も上がっています。

 この騒乱について、イベントを主催する東京オートサロン実行委員会に話を聞くと、今回のトラブルについては事実確認中とのこと。このような迷惑行為をイベント主催者としてどう考えているのかを聞くと、「騒音などの迷惑行為は、厳に慎んでいただくようすべての出展者様に対し繰り返し注意喚起を行っております。こうした行為は容認することなく、断固とした対応を講じてまいります」と答え、今回の騒動に対しては「事実が確認できた案件には、主催者として厳正に対処する所存です」との回答しました。

 今後はオートサロン実行委員会によって、厳正な対処が行われるとみられます。


違法改造で整備命令書を受けた違法改造車

 ちなみに国土交通省関東運輸局は1月14日、オートサロン開催中に周辺道路で特別街頭検査を実施したと発表。11日から12日にかけて42台の車両を検査し、そのうち38台を検挙。整備命令書を交付して改善措置が命じられたほか、「可搬式ナンバー自動読取装置」を使用した車検切れ検査も行われ、924台が対象となり違反車両はなかったと発表されています。

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