知識共有プラットフォーム「Brain」が開始早々物議 記事拡散で“紹介料”、「クソ撒き散らしシステム」との批判も
noteにレビュー、アフィリエイトを付けたようなサービス。
1月30日にオープンした、知識共有プラットフォーム「Brain(ブレイン)」が一部で物議を醸しています。現在はまだα版とのことですが、「noteに代わる黒船」「圧倒的に伸びそうな予感」と期待を寄せる声もある一方、「クソ撒き散らしシステム」といった厳しい声も多く寄せられています。
「Brain」の機能を一言で説明するなら「“紹介料(アフィリエイト)”機能付きのnote」といったところ。ユーザーが手軽に文章を書いて公開(販売)できるという点では「note」に似ていますが、「レビュー機能」と「アフィリエイト機能」がついているのが大きな違いとなっています。
最大の特徴は、購入した記事をSNSなどで紹介し、その記事が誰かに購入された場合、「紹介した人にも10〜50%の紹介料が入る」というところ。記事の価格は0円〜10万円まで、紹介料率は0%〜50%まで(10%刻み)の範囲で公開者が自由に設定することができ、例えば500円の記事で紹介料率を50%に設定した場合、執筆者に250円、紹介者に250円がそれぞれ入る仕組みです。なお、紹介機能を使わない場合は12%、使う場合は24%がプラットフォーム利用料として引かれます。
こうして見ると「note」の上位互換のように見えますが、サービスが始まると、ネット上では懐疑的な声も多くあがりました。サービス自体は画期的と評価する声もみられた一方で、目立ったのが「クソ撒き散らしシステム」「情報商材屋連中に荒らされまくる未来しか見えない」といった厳しいもの。確かに現状、紹介している人のツイートを見ると「Brainで稼ぐ方法」「Brain攻略法を解説」といった記事が多く、いわゆる“情報商材”のようなものばかり。本気でオススメしたいから紹介しているのか、自分が記事を売りたいから褒めているのか判断しにくい状態となっており、今後悪質なビジネスの温床になるのではないか(既になっているのではないか)といった懸念が寄せられています。
サービス開始後は一時、アクセスが殺到し閲覧不能になっていましたが現在は復旧。今後について、Brain公式アカウントは「システムを安定させることが最優先」としつつ、「全コンテンツの精査ができる仕組み構築」「低品質なコンテンツの排除」に全力をかけて取り組んでいくとのこと。また現状ではレビューが星5ばかりになってしまっていることにも触れ、プラットフォーム健全化に協力してほしいと呼びかけています。
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