光を当てると鏡の向こうで色が変化する不思議なネックレスがTwitterで注目を集めています。科学だけど魔法みたい!
理系なものを作っている工学博士のものり(@Hakusi_Katei)さんが、材料科学分野の工学博士のHamolaty(@hamolaty)さんと共同開発した「液晶ウィンドウ」ネックレスという作品で、ネックレスに小さな丸いケージがついています。ケージを鏡の前に置いて光を当てると、ケージの中が鏡の向こうは黄色、鏡の手前はオレンジ色に。同じものなのに色が違う! さらに光を当てる場所を変えると、鏡の向こうがオレンジ色、手前が黄色と逆になります。温度によっても色が大きく変わるとのこと。
ものりさんにうかがったところ、このネックレスは固体と液体の両方の性質を持つ液晶を使用。少し特殊な液晶で、光の反射角(光が物に当たってから自分の目に入るときの角度)によって見える色が変わる構造になっているといいます。鏡の向こうと、鏡の手前では反射角が違うので色が違って見えるというわけです。さらに詳しい仕組みは「ぜひ『液晶』にもっと興味を持って調べてもらい、実物を見てもらい、購入者や見ていただいた方々に謎を解いてもらえればなと思っております」とものりさん。
ものりさんは以前から液晶ウィンドウを開発しており、今回注目を集めたのはバージョン3。資材や耐久性の問題で、完全版となるこのバージョンができるまで3年半の研究が必要だったそうです。
バージョン3は3月中に販売を予定しており、価格は1万2800円前後になる見通し。
手にとって小さな窓から不思議な液晶の世界をのぞいてみたいですね。
画像提供:ものり(@Hakusi_Katei)さん
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