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萩生田文部科学大臣は3月10日の記者会見で、海賊版コンテンツのダウンロードを規制する法案が閣議決定されたと発表しました。今後国会に提出される見込み。
インターネットの海賊版による被害が深刻化していることへの対策。これにより、海賊版コンテンツのダウンロードだけでなく、ネットユーザーを海賊版コンテンツに誘導するリーチサイトも規制されることとなります。
この法案は2019年に「ネットの利用を萎縮させるのではないか」などの声があがり、提出が見送りになったもの。今回の法案ではパブリックコメントなどを通じて必要な修正を行い、スクリーンショットの際の映り込み、漫画の中の数コマなど軽微なもの、二次創作やパロディ、著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情があるものは規制対象外となっており、萩生田大臣は「実効性と正当な情報収集等の萎縮防止のバランスがとれた内容になっている」と語っています。
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「ネットの利用を萎縮させる」などクリエーターや法研究者などから批判を浴びていました。