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摂食障害に生活保護、その上、知人に1000万円を使い込まれた相談者。原因は家庭環境!? 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

そもそもどうして金庫を預けていたのか!?

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たかが金を取られたくらいで夢を潰されるなんて冗談じゃない

 この日の回答者は弁護士の中川潤。

 「金庫に入れて預けたって言うのは、どういう関係の人なんですか?」

 「仕事上で知り合って、夢があったので、夢を一緒に追いかけるような仲間っていうか。そういった感じの方です」

 相談者はかつて、芸能関係の仕事を目指していたという。過剰なダイエットをしてしまったのも、その辺に原因がありそうだ。

 それでも2〜3年前まではアルバイトなどで生計を立てていたのだが、摂食障害の悪化もあり生活保護を受けることに。さらに、この知人に裏切られたことで身体を動かすのも困難になってしまった。

 「もう全然(夢を)あきらめて……今は、病気とその悩みで一生懸命戦っている状態です」

 「せっかくそうやって夢を持って、ここまで歩んでこられた。それは、そんなに簡単に捨てられるの?」

 「いや、全然捨てられないんですけども……。夢に向かって一生懸命がんばってきたし。そういった思いを悔いとして残してはいますけども。とにかく今はもう、歩くのも立つのも食べるのもホントにやっとの思いで息してるので……」

 「せっかくここまで夢を追ってがんばってきたわけじゃないですか。それをね、たかが金を取られたくらいで私の夢を潰された。冗談じゃないよねと、そういう風に思うことはできませんか?」

 相談者の年齢はまだ40歳。人生はまだまだ30年も40年もある。夢をあきらめるのは早すぎると励ます中川の言葉に、相談者も涙声になっていた。

 加藤諦三が引き取る。

 「アナタは警戒心が強いのに、騙されやすいんですね」

 相談者が冒頭で「離婚をしていないからいい家族」と語ったことに対し「考え方が基本的に間違っている」とバッサリ。

 「仲の良い家族はウソです。アナタはつらい人生を歩いているんです。別の言葉で言えば、アナタは愛されていなかったんです。アナタは愛されたことがないんです」

 聞いていて「ここまで全否定する!?」とドキドキしてしまったが、その真意は、固定観念に縛られがちな相談者に対し、新しい生き方を考えさせることだった。

 「『頭の中はこの使い込みでいっぱいで他のことを考えられない』って言うけどね、それは分かりますけど、アナタが考えるべきなのは『ホントの私って何だろう』ってことですよ」「新しい人生歩んでください」

 確かに1000万円はデカイ金額ではあるが、そのお金に固執して人生丸ごと棒に振ろうとしていた相談者。「たかが金を取られたくらいで」というアドバイスは響いたのではないだろうか。

 使い込みの件に関しては、「テレフォン人生相談じゃなくて警察に通報して!」という感じだった今回の相談。ただ、どうしても気になるのが、金庫に入れたお金をなぜ知人宅に預けておく必要があったのかということ。銀行に預けたり、自宅で保管しておくのではダメだったのだろうか? 

 相談者は現在、生活保護を受給している。預貯金があったからといって、必ずしも生活保護が受けられないというわけではないが、800万円も貯金があったら拒否されるケースが多そうだ。

 知人から「生活保護を受けるために……」とか何とかそそのかされて、金庫を預けてしまったのだとしたら悲しい。

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