小学校6年生のときの卒業式の思い出を描いた漫画が、「泣きました」「感動です」と反響を呼んでいます。作者は漫画家の大塚みちこ(@mt_mitty)さん。
大塚さんが小学校6年生のとき、校長先生は優しくていつもにこにこしている女性の先生でした。その校長先生が、体調を崩して卒業式に出られるか分からない状態に。担任の先生はショックを受ける生徒たちに、どうしても卒業式に出たいという校長先生の意向を伝え、来られなかった場合にも備えて数パターンの式の練習したいと提案します。
卒業式の練習を3パターンほど行った大塚さんたち。当日、校長先生は来られずに教頭先生から卒業証書を受け取ります。しかし卒業生退場のときに校長先生がギリギリで現れ、ひとりひとりと握手をし、集合写真にも参加しました。かなりつらそうな様子だったといいます。
翌日、大塚さんは校長先生が亡くなったという知らせを受けます。起き上がるのも難しいほど容体が悪かった先生ですが、どうしても卒業式に出たいとお医者さん同伴で来てくれたのだそうです。当時はふわっとしか分かっていなかったという大塚さんですが「大人になってから思い返すと心が震えてたまらない」といいます。
卒業する生徒を見送りたいという校長先生の愛情がじーんと心にしみます。校長先生の意向をくんで数パターンの練習を提案した先生たち、練習を頑張った生徒たちの姿からは、校長先生がどれだけ慕われていたのか伝わってきます。Twitterでは、校長先生の愛情に涙する人や、同じように先生が亡くなった経験のある人からのコメントが見られます。
大塚さんはTwitterに心温まる日常漫画を多数投稿しており、それを収録した書籍『泣きながらがんばるあなたへ』を出版しています。
「私の卒業式」
画像提供:大塚みちこ(@mt_mitty)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 心が敏感すぎてしんどい人は良くも悪くも「察しが良すぎる」んです――という漫画に共感の声 「その言葉で救われました」
とても苦労するけど得るものもとても多い。 - 「人が亡くなった時に親族が一番ほしいもの」は何か お坊さんが教えてくれたことをつづった漫画に「まねしたい」の声
大切な人のことを知りたいし語り継ぎたい。 - 亡くなったおばあちゃんへのステキな贈り物 氷川きよしさんの温かい心遣いを描いた漫画が感動的
なかなかできることじゃない……。 - 「ほめられたら素直に受け止めるべき」 ほめ言葉をしまう“心の箱”描く漫画に共感の声
他人にほめてもらって初めて気づく、自分の魅力を大切に。 - ,i