街のあちこちに立っている道路標識。きれいなものもあれば、曲がったもの、「これはもう限界では……?」ってくらい朽ちたものまで、いろいろな標識を見かけます。
道路標識は一体何年くらい使うものなのでしょう。道路標識(規制標識)を管轄する警察(公安委員会)に話を聞きました。
規制標識は「15〜20年程度」使われる
道路標識には道路管理者が設置するものと、公安委員会が設置するものがあります(参考記事)。公安委員会の設置する標識に関しては、都道府県の警察、交通規制課が維持管理を行っている場合が多いようです。
東京都の規制標識を管理する警視庁によると「通常の道路標識は設置から10年経過をめどに劣化の状況を見て交換しています」とのことです。
設置から10年が経過した標識については、パトロールで把握したり、市民からの通報を受けて、優先順位を付けて順次交換しているそうです。
一方、大阪府警では「特に決めた年数はない」との回答でした。
海に近く塩害で劣化が早まる地域、西日に照らされて色あせをしやすい場所にある標識などがある一方で、20年以上問題なく使われる標識もあります。
個体によって劣化状況はさまざまなため、一概に年数で交換するわけではないとのこと。ただ「さすがに交換せざるを得ない標識」は20年が経過したものが多いそうです。
愛知県警は「現在は20年を目安に交換している」とのことです。以前は10年を目安にしていたそうですが、改良などにより個体寿命も延びたのでしょう。もちろんこの年数はあくまで目安とし、優先順位を付けて管理しながら適宜交換しています。
規制標識は「15〜20年程度使われることが多い」。ただ、予算の都合も自治体によって違いつつ、劣化状況や交通量、交通状況などを総合的に鑑みつつ個別判断している場合が多いようです。
(少年B)
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