地理の案内や道路の警告、規制などの情報を周知する道路標識。北海道ではキタキツネであったり、沖縄ではイリオモテヤマネコであったりと、土地柄に合わせてデザインされた標識もありますが、伊豆・修善寺の日本サイクルスポーツセンターにある標識は一味違うようです。
シカが自転車に乗っている……? “シカ飛び出し注意”ではなく、“自転車に乗ったシカ飛び出し注意”になっています(以後、シカ自転車標識)。よく分かりませんが、確かに危ないことが一目で理解できます。自転車で走行している時にこの標識が目に飛び込んで来たら、おのずとグリップを握る手に力が入りますし、写真も撮りたくなるというもの。
撮影したhideo(@hideo1680)さんも思わず「何が飛び出してくるんだ?」とツイートし、約1万3000RTされるほど話題となりました。日本サイクルスポーツセンターに問い合わせると、シカ自転車標識は施設内にある自転車専用道路(5キロサーキット)に設置されているものだと分かりました。
担当者によると標識は2014年2月から設置されており、「自転車のテーマパークなので、お客様に楽しんで乗ってもらう意図と、自転車走行時にスピードの出しすぎを抑えてもらう目的で作成しました」とのこと。確かに見たら二度見してスピードを緩めそうです。
5キロサーキットにはこの1基しかなく、もう1カ所ある飛び出し注意標識は普通のシカのみ描かれているんだとか。なお、シカ自転車標識は子ども向け無料施設・キッズアイランドにもあるそうです。過去MTBコースにもシカ自転車標識が設置されていたことがあるそうですが、台風の影響で飛んで行ってしまったそうです。
この日本サイクルスポーツセンターにはほかにもファミリーサーキット(自転車専用サーキットで1周2キロのコース)に「カモ飛び出し注意」標識や水上自転車(池の上を漕ぐ乗り物)には「ボートに乗るとカモがついてきますよ」標識が設置されているんだとか。やりたい放題ですね。
同担当者によると「子どもや特にカップルにウケが良く、写真を撮っていく方がチラホラいらっしゃいます」と好評のようす。実際施設内にシカは生息しているらしいのですが、人がいる時はめったに出現しないんだそうです。ちなみに、現在まで自転車とシカの接触事故は起きていないとのこと。また、シカが自転車に乗って現れたという報告もありません。
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