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宇都宮動物園、捨て猫を保健所に連れて行くと表明し物議 園長「捨てられた動物の世話をする“代行業者”ではない」

同園に捨てられる動物を減らすため、厳しい対応をとっているとのこと。

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 「他の動物を守るためにはここでは保護できません」「保健所へ行く」――元捨て猫を“ネコ園長”として飼育している宇都宮動物園(栃木県宇都宮市)がFacebookに投稿した書き込みが物議を醸しています。


画像 宇都宮動物園の前に段ボールで捨てられた猫(宇都宮動物園のFacebookより

 同園は6月7日、捨て猫の入った段ボールの画像を投稿し、園内の動物の保護に配慮し保健所へ送ることを示唆。すると、「保健所に行ったらその後どうなりますか」と批判する声や、「動物園側が責められることじゃない」と理解を示す声などさまざまな意見が寄せられました。

 この件について園長にお話を伺いました。


――動物が捨てられることはよくあるのですか

 年に何回とは言いにくいのですが、出産シーズンになると生まれた子がよく捨てられています。昔は犬が多く、今は猫。


――捨てないよう呼びかけは行っていますか

 入口に看板を掲出しています。でも、捨てていく。


――回収した動物はどうなるのでしょう

 基本的には、保健所に連れて行き処分することになっています。甘い対応をすると、捨てられた動物の里親を探す“代行業者”のようになってしまうので……。運営の都合上、園内で飼うことはできず、厳しく対応せざるを得ません。


――今回は里親が見つかったそうですね。

 本当に運が良かっただけです。ネコ園長のさんたも当初は保健所に連れていくつもりでした。


――なぜ動物を捨てる人がいると考えていますか

 動物を捨てるのは、ある意味で優しさ(殺さないから)。しかし、それなら「自分で責任をとるべきだ」と言いたい。


画像 宇都宮動物園で飼育されているネコ園長のさんた 場合によっては“処分”されていた(宇都宮動物園のFacebookより

マッハ・キショ松


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