ひょんなことから推しの俳優に出会ってしまった女の子。彼に近づくためについウソをついてしまいーー漫画「推しに嘘をついて近づいてしまいました。」を読むと、主人公が相手に気付かれないように欲望を爆発させる姿がかわいらしいです。作者は漫画家の有村 唯(@y_arimura)さんです。
カフェで推しの俳優・廉君の特集ページを読んでいる流華。廉君の好きなタイプは「自分が俳優の仕事をしてることを知らない人」と知り、ファンと恋なんてありえないか……と絶望していたとき、床に落ちているスマホに気付きます。拾うと「そのスマホたぶん俺の」と男の子が声をかけてきます。見れば、なんと大好きな廉君が目の前に。
廉君に「俺のこと知ってる?」と聞かれ、「いいえ」と無意識に、しかし、キッパリ答えます。さっき読んだ雑誌の情報が脳裏にあったのか、とっさにウソをついてしまったと罪悪感にかられていると、廉君がお礼に食事をと誘ってくれます。流華は即決で「行きます」と答えます。欲望に負けてる!
せっかく廉君と連絡先を交換したもののなかなか返信がこない……そんなある日、廉君から電話がかかってきます。いろいろ話していると、廉君のことを知らない設定なのについ出演するドラマのことを話してしまいそうになったり……。そうして廉君と話せている事実に罪悪感を感じつつも、耳の幸せに悶える流華なのでした。欲望!
廉君は自分のことを「たまに人前に出る仕事をしている」のだと説明。その上で、自分のことを知ってそうな人に会うと面倒なのだといいます。そんな彼に、流華は普段テレビは見ないという大ウソを貫き通せるのでしょうか……?
少しずつ廉君との距離が縮まる中で、ついポロッと本音を言ってしまうのではないかと読んでいてハラハラ。2人は今後どうなっていくのでしょうか。
漫画の読者からは「無表情で欲望のままに突き進む姿が(「ナイス!」の絵文字)」「よし、そのまま行け!」「んはぁ〜かわいいですなぁ〜気持ちは超わかってしまう」「普通に単行本即買いするレベルで先が読みたい」など、主人公の流華ちゃんを応援したい、続きが読みたいなどのコメントが届いています。
作者の有村さんは、男の子が二次元に夢中な先輩に恋をする『オタク女と男子高生』や、超ポジティブ思考な残念男子・蟻馬くんの日常を描いた『蟻馬くんは現実を見ない。』などを手掛けています。
画像提供:有村 唯(@y_arimura)さん
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